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Tシャツとサンダルの候

涼を求めて菊池渓谷へ

暑さにはナメクジ並に弱い私。

連日の酷暑に半ば溶けかけている。


「あー、暑か。どっか涼しかとこに行くぞ。」

「どこにね。」

「そうさなあ・・・」


腕を組み、頭を斜め45度上方に傾けて、思いついたのがここだ。



平凡ではあるが、渓流のマイナスイオンに身を置こう。



折からの集中豪雨のためか、渓流の水量は増えているようだ。






「ベニシュスランみっけ。ウエーイ♫」

急にテンションが上がる家内である。






渓流が作り出すミストが遊歩道を覆う。

狙い通り、実に涼しい。



その分遊歩道は、苔天国である。




遊歩道を飾るオオキツネノカミソリ。

















キヨスミウツボの実?




川面を覆うミスト。

白いベールを被せたようだ。



ナツエビネ

時期的に少し早かったか。



イワタバコもこれからと言うところ。









クサアジサイ




カラスビシャク




ウバユリ




ハグロソウ




ミスジチョウ




サカハチョウ




カラスアゲハ




ビジターセンターまで戻ってきた。

辺りには香ばしい匂いが漂っている。

遊歩道を歩いて腹を空かせた人間の目の前で、山女魚を焼くという行為。

まことにけしからんと言うしかないが、まんまと敵の策略に落ちる私である。


「そ、それ頂戴!」

「へい、毎度あり〜。」


山女魚旨し。



食い終わったら移動である。

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