3月30日
今回の旅も、この日で終わりである。
旅の終わりは、やはり山で締めくくりたい。
道の駅くにさきから、再度別府入りし、鶴見岳を目指した。
鶴見岳は山頂近くまで、ロープウエイで行ける。
んじゃ、ちょっくら失礼して、ロープウエイで・・・
てな訳、なかろう。
一気登山道とは、随分と勇ましい登山道名である。
鶴見岳は毎年4月に、一気登山という催しが行われている。
海抜0メートルのSPAビーチから山頂(1375m)まで、自動車道を一切通らない全長12kmのコースを行くもの。
どうも、その名からついた、登山道名らしい。
この大会のいだ天記録は、1時間11分50秒というから凄い。
私達はビーチからのスタートは遠慮しておこう。
ロープウエイ駅駐車場から、一気登山道に入った。
海抜500mと表示がある。
てことは、今回も開聞岳に続き、標高差900m弱の登山となるらしい。
しばらくは杉木立の中を行く。
ハア、ハア、ハア
どうも変だ。
登り始めてすぐなのに、早くも息が上がってきた。
考えてみれば、前日から少し体調が悪く、疲れ気味である。
おまけに寝不足でもある。
頭もボーっとしているらしい。
間違えようもない一本道なのに、あらぬ方向へ行ったりする。
「おっちゃん、頭も回りよらんぞ。先に行くぞ。」(家内)
ついにヤツに、山登りのリーダーの地位を奪われてしまった。
30分程登ると、石段が現れる。
ここで手を清めたら、
御嶽権現社で、山登りの安全を祈願したほうがよさそうだ。
正式には、この場所が登山口であるらしい。
登山届を書いて登る。
山道の途中には、御覧の様な標識が、数分おきに立てられていて、とても分かりやすい。
杉木立を抜けると、落葉樹の森となり、日陰が無くなる。
気温は大した事は無いが、直射日光に照らされ、さらに体力を消耗する。
「おっちゃん、足が上がり寄らんぞ。また転ぶたい。ギャハハ」
ググ。
バテ過ぎて、ヤツに反撃が出来ない。
山頂に近づくに連れ、勾配もきつくなってくる。
ゼーハ、ゼーハ
といって、山自体は特に気を遣うような場所も無く、本来ならば気軽に登れる山なのだ。
若干岩場はあるが、それほど苦労無しに登れる。
山頂直下に近づいた。
ミヤマキリシマの灌木が目につき出す。
山頂前はロープウエイ山上駅からの乗客も登れるように、整備された道路になっている。
やっと到着したぜ。
今回の旅で登った普賢岳や開聞岳では、ほとんど疲れなど感じず登れたが、今回の鶴見岳はきつかった。
体調次第で、こうも違う物かと、痛感した山登りであった。
御嶽権現上宮。
由布岳の秀麗な姿が、すぐ目の前に見える。
別府湾と別府市街。その先の山は高崎山だ。
ここ数日、大分地方は薄霞が続き、視界は良好とはいえない。
視界がいい日には、四国まで見通せるはずなのだが。
志高湖。
よっしゃ、下山だ。
しっかり、気合を入れて・・・
ロープウエイで降りよっと。
バテ過ぎなんだもん。
いいじゃないか!
楽ちん。
ロープウエイラブ
この後、一路久留米へ。
走行距離169km 累積走行距離2112km。
17日間の九州の旅も、これで一旦終える。
今回、各地の旨いものを、結構口にできた旅であった。
その代わり、エンゲル係数はかなり高めの日々ではあったが。
それと、投稿には書いてはいないが、毎日の晩酌の肴は、各地の道の駅やスーパーで買い求めた。
ただの刺身のパックだが、そんなものでも、と言っちゃ失礼だが、どれもこれも、下手な店で出される物より、よっぽど新鮮で美味しいのだ。
久留米の住人からすると、羨ましい限りだ。
立ち寄った場所に関しては、今まで行ってないところを中心に回った事で、マイナーな場所が多く、退屈な記事が多かったと思うが、私自身は満足が行く場所ばかりだった。
今度は何時頃、旅に出ようかな。
どこに出かけようかな。