南小国に、新緑と紅葉の時期の数日間しか、一般開放されない渓谷がある。
そのレア過ぎる渓谷の名はマゼノ渓谷。
紅葉の見頃は過ぎている気もするが、
「もうすぐ一般開放が終わるみたいやし、今日のうちに行っとこうか。」
快晴の昨日、車を飛ばして南小国へと向かった。
臨時駐車場(一人200円)は既に車で一杯だ。
何とか隙間を見つけて車を停めた。
よし、
それでは、爽やかな秋の風を感じながら歩くとするか。
剥き出しの岩盤の上を、落ち葉を運びながら、清流が流れる。
トレッキングコースはマゼノ滝までの500m程の距離となっている。
快晴の遊歩道を行く。
木漏れ日差す遊歩道。
誠に爽快である。
リンドウ、頑張ってるなぁ。
ウメバチソウも。
滝が見えてきた。
マゼノ滝だ。
滝壺に揺らめく落ち葉。
ピークを過ぎていたとは言え、紅葉を楽しみながらの森林浴を堪能した。
また来年、新緑の頃に来るとするか。
南小国は、一番のお気に入りのキャンプ場があった所である。
何回も訪れているのだが、有名な下城の大銀杏の色づきを見たことが無い。
昼食を取りながら、その事に思い当たり、
「帰り道だし、寄って行くぞ。」
下城の大銀杏。
まあ、あれだね。
マゼノ渓谷が遅かったんだし。
すぐ近くのここだって、、、、
銀杏落ち葉となっていた訳で。
樹齢は1000年以上だそうだ。
国の天然記念物に指定されている。
銀杏の場合、この落ち葉の様もいいのだ。
と、
思う事にした。
すぐ近くには下城滝がある。
展望所まで行ってみた。
吊り橋を渡った先に展望所があった。
滝は数段に分かれ流れ落ちている。
展望所から滝の最上段を望む。
思い起こせば、子供たちを連れて、この南小国で何回キャンプをした事だろう。
帰りの車中、
「あの時、娘達が川に突進して・・・」
「そうそう。そしてこの辺りで、コロ(当時飼っていた犬)が車酔いをして・・・」
思い出話に花が咲いた。
こんな話ばかりしているようじゃ、
どうやら二人とも、十分歳を重ねたらしい。