毎日が日曜の私達。
天気が良さそうだと見るや、
「今から、小国まで紅葉見に行くぞ。」
誠に気楽なものだ。
暇人の面目躍如である。
「小国のどこにね?」
「去年も行った、あそこたい。」
ブイーーーン
あそこだ。
南小国町にあるマゼノ渓谷だ。
紅葉の時期にだけ一般開放される、正に幻の渓谷である。
情報では色づき始めと言う事だったが、まずまずの色合いに染まってくれていた。
紅葉を楽しみながら、マゼノ滝まで遊歩道をトレッキング。
沿道にはヤマラッキョウや、
リンドウの姿も。
滝が見えてきた。
滝壺まで降りてみよう。
去年のこの場所は人人人。
シャッターを押すのにも苦労したが、今年は静かなものである。
こんな山奥でも、コロナの影響を垣間見る思いである。
まあ、某大陸人民の喧騒に腹を立てて、怒鳴らなくて済むのは、歓迎すべき事ではあるけどね。
「滝の周辺は、いい具合に染まっとるね。」
「んだな。」
滝の上へ。
そろそろ、車に戻ろうか。
マゼノ渓谷を後にして向かうのは、直ぐ近くにある押戸石の丘と言う所。
押戸石の丘。
360度の眺望である。
東にはくじゅう連山が一望のもとに。
南には阿蘇の涅槃像の姿が。
丘を登りきると、
巨石群が点在する。
これはこの丘の名ともなった押戸石。
方位磁石を近づけるとぐるっと回り、正確な方位を示せなくなる。
興味深いのは、これらの巨石が、人為的に意味を持って並べられているらしい事だ。
岩には文字らしきものが刻まれている。
驚くべき事に、それは古代のシュメール文字であると確認されているのだ。
遥か縄文の昔に、阿蘇を望むこの地に、古代メソポタミア人が渡来していた?
ハサミ石。
嘘つきが通ると挟まれるらしい。
「お前通ってみい。」
「け、お茶の子さいさいたい。」
ならば私も、
「うげ!挟まれた。動けん!!」
無論
嘘だ。
こんな正直者が、挟まれる訳ないじゃないか。
ススイのスイだ。
パンフによるとこの隙間は、夏至と冬至の太陽の位置を示していて、
その事から、古代の日時計であったとも言われているようだ。
へええーー、である。
ノコギリソウ
あー、腹減った。
飯食いに行くぞ。
続く