春の妖精カタクリに会いに雁俣山へ。
毎年の恒例である。
例年であれば、カタクリの見頃は今月20日過ぎ。
しかし今年は、10日は早いのではなかろうか。
私のこの読みは、果たして当たっているのだろうか。

同行するのは、家内と家内の姉二人である。

群生地に近づいてきた。

ほら、居た。

花弁の中の、【よくできました】マークもバッチリ。

まさしく妖精である。

「可愛かあ。」
感嘆の声を上げるオバサン達。
ここで、少し横道に逸れる。
家内の兄姉達は、それぞれ長崎県と福岡県で暮らしている。
言ってみれば、会おうと思えば、いつでも会える距離にいる。
そんな環境から、時々兄妹夫婦が集まり、旅行やキャンプを楽しんでいる。
ワイワイと盛り上がっている最中、私ら男性陣の誰かが、下手な事でも言おうものなら、
「なんば言いよるとね!!」
彼女らは、一斉に反撃してくる。
ハモると言って良い。
この恐るべき団結力の前に、男共は沈黙せざるを得ない。
私たちは、この3姉妹ユニットを『ブーフーウー』と呼び、恐れている。
ブーフーウーは、車の中は勿論、山の中でも、ずーーーーっと、喋りっぱなしである。
一時も会話が途切れる事はない。
驚嘆すべきお喋りである。
だが、そんな思いは、おくびにも出してはいけない。
取り分けこの日、男は私一人と言う心細さである。
こっぴどくやられるのは、目に見えているからだ。

本題に戻る。

カタクリの開花状況としては、去年と同等か、寧ろ多いかもしれない。

まさに見頃。
10日早いとの私の読みは、ズバリ的中である。





苔の発芽かな?
カタクリ以外にも、この山の常連も健在だ。

ユキザサ

ワチガイソウ

シロバナネコノメソウ

キバナハナネコノメ

ホソバコバイモ

ミヤマカタバミ

カタクリ群生地が過ぎたら、本格的な登りが始まる。

急登を200m程登りきると、

雁俣山山頂である。

馬酔木

カタクリと共に楽しみにしていた、ヒカゲツツジも満開である。


頂上からは、遠く有明海まで見渡せる。
午後からは雨との予報が出ている。
休憩もそこそこに、
「ぼちぼち降りようか。」
続く