10月1日
19時50分発の船に乗る。
夕方、新門司港到着。
早速、Go Toトラベルの手続きだ。
予め、WEB予約により支払いを完了していた旅客運賃のうち、
35%、約9000円弱の払い戻しがあるってんだから、嬉しいじゃないか。
それに加えてだ。
関西5県限定で使える、
4000円相当の地域クーポン券までいただけるというのだ。
誠に有り難い。
なんてったって、実質上フェリー代金は半額になった訳だから。
ただし、
これには期限があり、翌日までとなっている。
私のように、フェリーから先は、ひたすら高速道路を移動をする者にとって、このクーポンは、船中しか使い場所が無い。
そうとは知らない私。
間の悪い事に、港近くのスーパーで晩御飯の総菜を買ってきてしまっている。
レストランを利用しないならば、私が使えるのは、売店コーナーしかない。
だが、クーポン券で4000円を一度に使い切るのって、存外に難しいもので、
こんだけ買ったら(2000円相当)、何だか恥ずかしくなって来た。
えーい、あとは明日だ、明日。
とにかく、部屋飲み開始だ。
スーパーで買った鮪をつまみ、
クーポンビールをグビ
何だか、奢って貰った気分である。
西アフリカの神『オニャンコポン』を始め、八百万の神に感謝を捧げながら杯を重ねる。
10月2日
目覚めた時は、船は明石海峡通過中だった。
そうだ、デッキで海を眺めている場合じゃないぞ。
着岸前にクーポンの残り半分を、使いきらねば。
どたばたと、クーポンを握りしめ売店へ。
前日と同じ買い物をしとけば、この旅の途中で役立つに違いない。
ビールなどを籠に入れカウンターへ。
レジに立つ若いオネエチャンから、
「あのー、お客様。車の運転とかされないのですか?」
「え!あ、いや、違う違う。これはほれ、あれだ。船から降りてから飲もうと思って、、、あ!じゃなくて、えーっと、、、後、後で、よよよ、夜にね・・・」
しどろもどろである。
どうしてそうなるのか、自分でもさっぱり分からないが、かなり動揺した事を告白しておく。
大阪南港到着。
これからは、高速道路をただひたすら走る一日となる。
岡崎SAで昼食。
久々に天丼を食べたくなった。
「天丼にカボチャ入ってる?」
「あ、はい。」
「じゃあ、要らなーい。しゃーない。海鮮丼セットにしよっと。」
「かしこまりました。」
程なくさっきのお姉ちゃんが戻って来て、
「お客様、ここ最近はカボチャを入れてないそうですが・・・」
「あ、じゃあ、天丼セットに変更ね。」
「かしこまりました。」
てことで、きしめんと天丼のセットである。
悪魔のカボチャが入らぬ正義の天丼。
いと美味し。
更に走る。
ひたすら走る。
この日のお風呂は足柄PA金時湯(680円)。
強炭酸泉の湯である。
八王子近くでまで来ると、やたらと眠くなってきた。
そろそろ潮時だ。
高速を降りよう。
この日のねぐらは、道の駅八王子滝山。
中秋の名月から一日過ぎたが、今晩は月見で一杯だ。
はあー、疲れた。
明日から暫くは、北関東を廻る。
絶望的な混雑とならない様、祈るのみである。
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二日間の走行距離595km