「オイ、何してるウメ。」
ウメは私にお尻を向け、謎の行動である。
不安定な恰好のまま、本の隙間に上半身を突っ込み、微動だにしない。
ウメ、どうしたいのだ。
そこには何もおらんぞ。
戻れって。
説得が功を奏したらしく、やおら踵を返し、定位置へ戻るウメだった。
私達の年の瀬は、かくの如く過ぎて行く。
もうすぐ2022年がやってくる。
今年もコロナに明け暮れ、色々と縛りがあった一年だった。
リタイヤ以来、毎年続けてきた長旅も、ついに一度も出来ずじまい。
来年こそは、あそこに行きたいし、あそこにも・・・
はてさて、来年はどんな年になるのやら。
何はともあれ皆様。
良いお年を!