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Tシャツとサンダルの候

懸命に咲く


博多の義兄よりLineに、

《6月1日、くじゅうにミヤマキリシマ見に行かない?》

とお誘いあり。

元より否やがある筈もない。

同じく山を趣味に持つ長崎の義兄も合流し、前日から長者原で車中泊である。


登る山は決めている。

この時期のエース平治岳だ。

問題はどのルートから登るかだ。

酒を片手に3人で作戦会議である。

𠮷部や男池からという手もあるが、明日の朝、下手にここを動いて、


「吉部や男池の駐車場に停められるか分からん。少し遠かバッテン、このまま長者原出発にしよう。」



朝焼けのくじゅう。

朝食を簡単に済ませ、8時過ぎ出発だ。



先ずは樹林帯を進む。




雨ヶ池通過




雨ヶ池を越えて暫く行くと、展望が開けてくる。

目標の平治岳が真正面に見える。

今年の平治は虫害が酷いと聞く。

そう言えば、頂上付近のピンクは、例年に比べて貧弱な気はするが。



坊がつる到着。




カラフルなテントを横目に見て、平治岳登山道へ。




おう、ガッテンだ。




ここらでポイっとするか。




ポイッとした地点から、少し傾斜がきつくなる。

息を切らせて登って行くと、大戸越しの稜線が見えて来る。



大戸越し到着。

ミヤマキリシマはと言うと、



酷い!

これが虫害の現状か。

葉っぱが根絶やしじゃないか。



仕方がない。これも自然の摂理だ。

受け入れなければ。

嘆いてばかりいては、こんな惨状の中でも、懸命に花を咲かせるミヤマキリシマが可愛そうだ。



南峰到着




本来なら一番の見所・・・いや、もう言うまい。

西尾根を眺めながら、



昼食タイムである。




昼飯を食べ終えたら、再び平治岳山頂を目指す。













ドウダンツツジ







平治岳到着である。

近くにいた人から、


「撮りましょうか?私、暇だから。」

「へ?」


聞くと、天候待ちで、4時間もここにいるんだとか。

「ヒョエー」

である。



大船方向。

北大船の山肌に少しピンク色が見える。



ミヤマキリシマにカメラを向けるオヤジ(私)にカメラを向けるオヤジ(義兄)がいたようだ。




その時撮ったと思われる画像。




平治南峰から大戸越しの間は、登りと下りは別ルートである。

下山ルートに咲くあれは無事だろうか?



無事だったか!

『おー、よしよし』と撫で撫でしたいところだが、エアー撫で撫でに留めておこう。


帰り、樹林帯で見つけた大山蓮華。

一輪だけ咲いていた。


さて、この後は・・・・






キャンプという名の宴会だ!


続く
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