「折角の梅雨の晴れ間やけん、鷹取山にでも登るか。山アジサイが見頃かも。」
「ああ、いいね。」
朝から、山準備をササッと済ませ、ハンドルを握る私。
しかし、車を動かしてものの3分で、
「気が変わった。あそこに行くぞ。」
「へ?」
毎度の方針変更である。
向かった先は、
今月2度目の樫原湿原だ。
たった2週間で、湿原の様相は、すっかり変わっていた。
ツチアケビ
一年ぶりだ。
ヌマトラノオ
早くもキスゲが姿を見せている。
ノハナショウブ
ヨツボシトンボ?
カキランの姿もあちこちに。
ジュンサイ
おっと、ハッチョウトンボだ。
ミズトンボ
2週間前は湿原の主役だったトキソウも、今は数輪を残すのみ。
日向ぼっこする亀。
ここで亀を見かけたのは初めてかも。
ぼちぼち、移動しよう。
移動した先は、湿原とセットの天山だ。
山頂。
有明海の向こうには、普賢岳が浮かぶ。
佐賀平野の田んぼに、一斉に水が張られた。
肥前の国は、水鏡の国となった。
ミヤマキリシマは、この天山で見納めである。
今年はついに、くじゅうにも阿蘇にも、ミヤマキリシマ詣でをせずに終わってしまった。
来年は、倍返しだ。
ハンカイソウ
キアゲハ
あれ、キュウシュウコゴメグサが咲いてるよ。
季節を間違えちゃったかな。
オオバギボウシ
話は変わるが、
この饅頭を、皆さんの地域はどう呼んでるだろう。
今川焼き、大判焼き等、呼び方は色々あるようだが、久留米地方では、これを回転饅頭と呼ぶ。
その回転饅頭を、それぞれ一個づつ持ってきている。
「回転饅頭ぱ食うか。あそこで休憩すっぞ。」
適当な場所が近くにあったので、縦走路から少し脇道に入った。
すると、
それは、偶然に見つかった。
ヤマトキソウだ。
いつもの場所以外でこの花を見かけたのは、今回が初めてである。
モグモグモグ
「よくぞ、ここを休憩場所に選んだ。偉いぞ、俺。」(私)
「ふん、回転饅頭のお陰たい。」(家内)