天山が良いらしい。
先日、明星山でご一緒したご夫婦から教えて貰ったところによると、この季節、大そう花々で賑やからしい。
時折小雨が降る生憎の天気ではあるが、昼頃には、雨も上がるとの予報も出ている。
「おい、今から行ってみるか。」
天川登山口に着いた頃には、目論見通り雨はあがった。
ここから、なだらかな登山道を歩くと、30分程で天山山頂だ。
駐車場で出会ったご夫婦から、
「山頂稜線に、トリカブトが咲いていましたよ。」
と聞く。
咲いていると言う場所は、笹の小径を分け行った所で、小径自体が無数にあるらしく、うまく説明できないと言う。
「頂上から100m程行った、笹の小径の奥としか・・・」
運を天に任せるしかないようだ。
ゲンノショウコがいきなりお出迎えである。
薬屋が出来そうなくらい、群生していた。
アキチョウジ
ホソバシュロソウ
あ、いた!
ヒヨドリバナに止まるアサギマダラだ。
ヤマホトトギス
これは?
ヤマジノホトトギスかな。
先程のヤツと少し違うような・・・・
全く持って責任は持てない。
もう山頂だ。
取り敢えず、昼飯だ。
ここから、遠く普賢岳や多良岳を望める筈だが、生憎の曇天である。
見晴るかすロケーションという訳にはいかないが、雨が上がってくれただけでも、良しとしなければ。
アザミに止まるキアゲハ。
雲がぶつかり、稜線を越えて行く。
有明海側
雲が沸き立っている。
山頂から七曲り峠方向へ、暫し稜線散歩である。
ヒョウモンの一種としか解らぬ。
マツムシソウ
この季節の天山の主役はこいつだ。
なだらかな山頂部のあちこちに咲いていた。
キュウシュウコゴメグサ
ツルリンドウも、そこかしこに、可憐な姿を見せてくれている。
サイヨウシャジン
オミナエシ
ノダケ
種類は分からない。
ナントカカントカハギ。
オオバギボウシは実になっていた。
キンミズヒキ
イタドリ
ノギラン?
何アザミだろう?
山頂から既に200m以上は進んだ。
笹の小径など、あのご夫婦が言う通り、そこら中に無数にある。
トリカブトを見つけるのを、少々諦めかけた頃、
?
何故か、左に伸びる笹の小径が、私を呼んでいる気がした。
自分の直感を信じ、分け入って行く。
あった!!!
「何どうした。あ!トリカブトやん。おっちゃん、でかしたぞ!!」(家内)
私の直感、恐るべしである。
この後も、花々見ながら、一時間程稜線を散歩。
天空花園を堪能した一日となった。
また行くべ!!