毎日山ばかり登っている。
さて、
今日は、どこの山に登ろうかなあ。
「どこでもよかなら、鷹取山に登って、紫陽花が咲いとるか見て来んね。」(家内)
お、おう。
んじゃ、鷹取山に行ってくる。
鷹取山。
耳納連山最高峰である。
家内が言う紫陽花とは、このえぐ水コースに添って咲く、山紫陽花の事だ。
杉木立の中を行く。
紫陽花、咲いているといいけどな。
このコースの名前の由来となっている【えぐ水】。
美味しい湧き水なのだが【えぐ水】、所謂えぐい水と呼ばれるようになった。
我儘な久留米藩の殿様に由来するのだが、説明はここでは省く。
興味がある方はググって貰いたい。
えぐ水を越えると、本格的な山道となる。
あった!
早速、山紫陽花が出迎えてくれた。
山道を彩るアジサイブルー。
このコースの前半は、沢添いを行く。
沢には、丸木橋が何本かかかる。
どうにも崩れ落ちそうな頼りなさである。
そそくさと渡ろっと。
湿った、尚且つ、昼なお暗い山道は、苔むす岩も多い。
滑らないように登らなきゃね。
ここだけは土壌が違うのか、薄紫色の紫陽花が咲いている。
この紫陽花は、本来白色なのか、これから色付くのか。
伝言板の所まで登ってきた。
ここで遊歩道コースと合流する。
何々、
「えぐ水コース途中の袋にカニが入ってます。助けてやって下さい。」
だと?
すまん、気付かんかった。役には立てんな。
ちゅうか、二日前の話だし。
そもそも、
お前が助けに行け!!
一旦、林道に出た後、再び山道が続く。
この辺で、何か重要な事を忘れている気がしてきた。
確か今日、予定が入ってなかったっけ?
えーっと。
更に間の悪い事に、こんな時に限って、携帯を車の中に忘れてきている。
山頂まで、間断なく続く紫陽花ロード。
何だっけ?
あ、ひょっとして、あの用事は、今日じゃなかったっけ?
ワヒャー!
えらいこっちゃ。
山頂はもうすぐだ。
山頂到着、
ではあるが、
1秒も休みを取らず、このまま、駆け足で下山である。
お陰で、今までのコースタイムの、半分程度で車まで帰り着いてしまった。
よくこけなかったよ。
車に戻り、慌ててスマホを手に取り、
「すみませーん!忘れとりました。呑気に山登りしてました。1時間、いや、それ以上遅れまーす!」
なんせ、車に着いた時が、約束の時間だったのだから。
え、どんな用事かって?
気が向いたら、書くかもね。