浮羽の山また山、
田篭集落に目指すレストランはある。
スモークレストランIBIZA(イビザ)
since 1988
スペイン帰りの画家が開いたレストランである。
娘らが小さかった頃、夏場になると水着持参で、よくここに連れてきたものだ。
レストランに水着?
その訳は後述する。
昼前に着いた頃は疎らだった室内も、正午を廻ると、殆どの席が埋まってしまった。
後で車のナンバーを見ると、久留米ナンバーは私らの他に1台ぐらい。
ほとんどが遠来の客である。
「大変お待たせしました。」
前菜の、
「ソーセージとハムの盛り合わせでーす。」
ソーセージとハムは、このレストランのルーツである。
自家製パンと自家製柚子ジャム。
冷製スープが運ばれてくる頃になると、
「もう我慢できん。帰りは運転頼む!」
「えー!」
(・v・*)ムフ♪
メインのスペアリブと野菜のナンタラ。
そして
「パエリアでーす。大変お熱くなってますので、お気をつけ下さい。」
うん、そうするよ。
では、パク
相変わらず絶品だね。
最後にデザートが運ばれてきた。
「アイスの下に見えてる白いツブツブは?」
「お米ですね。スペインの一般的なデザートです。」
だそうだ。
さてここで、
冒頭、水着持参と書いたのは何故か。
それは外に出てみれば分かる。
このテラスの脇から石段を下って行くと、
こんな渓流が流れている。
娘らが小さかった頃、
食事が終わるといつも、ここで水遊びをさせた。
水を掛け合い、その水のあまりの冷たさに歓声を上げる娘達。
あれから30年近い歳月が流れた。