Tシャツとサンダルの候

発心山では黒子を見る鑑賞眼が必要だ。

今日の投稿も山である。

いい加減にしろ!と言う声も聞こえてきそうだが、毎日これしかやってないのだから仕方ない。

勝手に進めさせて貰う。

 

今日の山は、発心山である。

耳納連山中程にある山で、高良山から尾根沿いを縦走する時は、何度も立ち寄っている山だ。

しかし、直接麓から発心山に登るのは、一年以上ご無沙汰だ。

『松をもて 囲ひし谷の 桜かな』

草野発心公園、漱石の句碑からスタートである。

ここから登山道に入る。

 

一の滝を過ぎ、ここは二の滝。

中央、石仏が置かれた石垣を伝うのが二の滝らしい。

発心山は標高700mに満たない低山だが、舐めたらいけない。

これがなかなか、きついのだ。

耳納連山は、南側からに比べ、北側斜面は傾斜がきつい。

ロープ場や、両手を使ってよじ登るような岩場も多い。

こんな一息つけるような坂道はほとんどないと言っていい。

 

ヒーコラ

 

まだ7合目かよ!

と、

前回登った時にも吐いた同じセリフを、今回も言わねばならぬ。

 

前方が明るくなってきた。

 

出たあ!



頂上は、草野氏の発心城址となっている。

 

なにか?

 

 

 

発心山もそうだが、高良山にしても、鷹取山にしても、耳納連山の各山の頂上直下には、耳納スカイラインと言う道路が走っている。

車を下に停めれば、そこから頂上に登るのに、3分もかからない。

カップ麺より早く登れる山なのだ。

あれだけきつい思いをして登って来ても、達成感もなんもすっ飛んでしまう。

なので、

耳納の山の頂上では、視界から道路を消し去る技術が必要である。

言わば、歌舞伎や浄瑠璃の黒子の存在を無かった事として見るのと同じ、高等な鑑賞眼が必要なのだ。

さあ、春の風に吹かれながら、筑紫平野を一望する台地に立ち、腰に手を当てコーヒーでも飲もう。

 

グビ

 

間違っても、顔を右に向けたらいけない。

そこには、

 

 

アスファルトの道路が・・・

 

 

グビグビグビ

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