「今日、長崎方面は天気良さそうやぞ。今から行くぞ。」
「何ね、いきなり。」
私のその日の行動は、朝の思いつきで決まる。
毎度のことである。
向かった先は長崎半島南端、野母崎。
先ずは恐竜博物館からだ。
岩礁をガブリ!
実は私も家内も、恐竜が大好きなのだ。
1Fフロアは進化の歴史を示すパネル展示と、恐竜の骨格標本が並ぶ。
2Fは、
Tレックスだ。
このTレックス。
鼻をヒクヒクさせたり、瞬きしたりと、誠にリアルである。
尚且つ、人を察知出来るのか、近づく人間に顔を向けて咆吼する。
本能的に脅威を感じたのだろう。
私などは無視して、家内を執拗に威嚇するTレックス。
家内も一歩も引かない。
史上最大の決戦を見るようだ。
この日の目的はこちら。
二つの丘を埋め尽くす水仙だ。
今が見頃である。
斜面を埋め尽くす水仙。
一つ目のピークから、恐竜パークを見下ろす。
最初の丘を降りたら、
もう一つの丘へ。
よっこらせっと。
木段を上って行く。
ここが頂上である。
洋上に浮かぶのは、
そう。
通称軍艦島、端島だ。
枝の間をメジロが飛び回っている。
さっきから上空を鳶が旋回してるのに、大丈夫だろうか?
そんじゃ、ボチボチ降りろうか。
何しろ腹が減った。
再び恐竜パーク。
GAO GAO?
もろ恐竜やん。
メニューは・・・
何々、恐竜サンドとな?
いいじゃないか。
それで行こう。
「アボガド恐竜サンドのセットを頂戴!」
セットには飲み物とサイドメニューが付いてくる。
デカッ
では、
恐竜(鶏肉)を喰らうとするか。
ガブリ
モグモグ
ふーん。
美味いやん。
続く