まあ、
タイトルの『・・・』の続きは、一昨日の記事をご覧になった方はお分かりと思うが、
ラーメン屋の暖簾をくぐった事である。
昼時に久留米について、あろうことか亭主の2週間ぶりの帰宅の日に、家内はいないと言う。
旅で疲れた身には、このまま無人の家に帰って、自分で自分の昼飯を作る気になれぬのは道理であろう。
てことで
私らが若い頃、久留米ラーメン店のなかでも名店と呼ばれた店は、ほぼ全てが代替わりした。
名店の名だけが独り歩きして、先代の時よりさらに人気店になって、多店舗展開している店も多い。
中にはインスタントラーメンにもその名を冠した物が販売されている店もあるが、そうであればあるほど、美味しかった往年の味は微塵もない。
有り体に言えば、落ち幅の差はあるにせよ、軒並み美味しい久留米ラーメンではなくなっている。
私が有名店に行かない理由はこれだ。
そんななか、ここは稀有の存在だ。
先代の時、どちらかと言えば地味な店で、知る人ぞ知ると言う店ではあったが、私の中では、5本の指に入ると言っていいほどのラーメンだった。
つい最近、先代から代替わりした。店もすぐ傍にではあるが、移転して新規オープンした。
現在の若い店主が、数年にわたり先代の下で修行をしていた事は、ほぼ毎週通っていた私は無論知っている。
それでも、先代の味とは違うのだ。
先代独特のまろやかなとんこつスープではなくなっている。
ただ、
これはこれで旨いのだ。
それはそうだろう。あれだけみっちり仕込まれたのだ。元々の基本は外していない筈だ。
アレンジとして先代の味を少し変えてはいるが、美味しい方向に変えていると言ったところかな。
無論、私のランキングでは、今でもAクラスだ。
この若者が、将来も多店舗展開などしない事を、そして、雑なスープで妥協しないよう、切に望みたい。
ズズズ―
旨し!!