懇意にしている酒屋さんから、毎年心待ちにしている便りが届いた。
槽口から垂れてくる、生まれたての原酒、槽汲みの案内だ。
この時期だけの楽しみである。
早速、お店へ。
「今年の出来はどげんですか。」
「よかち思いますよ。旨味がありますね。」
そりゃ、よかった。
誠に喜ばしき事だ。
「じゃあ、6本セットで貰いましょうか。」
「いつもありがとうございます。」
てことで、この日の晩酌は当然こうなる。
ここは、とっておきの薩摩切子に登場願うしか無かろう。
トクトクトク
既に手に持つ切子からは、華やかな香りが立ち上がっている。
ではでは、
グビ
舌先に仄かに感じる発泡感と、切れのある甘味。
店主が言うように、上々の出来栄えである。
突き出しは紅白のなます。
こんな目出度き新酒の日には、ピッタリである。
「ほれ、これも食わんか。」(家内)
あ、豚軟骨の煮込みね。
いいね。
酒が進むぜ。
グビグビグビ
プワー