山に持って行くカメラは、専らソニーのミラーレスα5000と決めている。
もとより、カメラの知識も技術もない私にとって、何よりも、コンパクトさが重要だからだ。
昨年の5月、そのミラーレスに、いくつかの不具合が出た。
カメラ屋さんに持って行き、修理を依頼した。
はっきり言って、かなりの見積もり金額だったが、修理する事にした。
ところがしかしである。
先日の大船山の撮影中、またしても同じ症状が出てしまった。
けしからん。
一年も経っとらんぞ。
文句の一つも言ってやらねば。
「おうおうおう、店長よ。こん前の所が、また壊れちまったぜぃ。どうしてくれるんでぃ!」(私)
「あら、そうでしたか。それはそれは。どうしてですかね。」(店長)
「てやんでぃ、べらぼうめ。よーーく見やがれってんだ、このオタンコナス。」
断っておくが、ここでのやり取りは、勿論、純正久留米弁である。
私が江戸っ子になってしまった訳ではない。
言わずもがなだが、所謂、誇張と言うものである。
「じゃあ修理に出しますね。因みにこれ、α5000ですよね。ずいぶん経ってますよね。」
この店長、
カメラを手に持ち、『どうせまた壊れまっせ』と遠回しに言っているようだ。
「な、何だよ。」
「中古カメラば見てみらんですか。同じメーカーの上位機種も何機かありますよ。」
こちらへどうぞと、奥の中古カメラコーナーへ案内する店長。
「あ、これ。買いたかったヤツじゃん。へー、こんな値段になっとるったい。」
「同時期に発売されてた機種で、α5000の上位機種で・・・」
「買った!!」
「え?」
「α5000ば下取りしてくれ。」
哀れα5000。
気が変わるのが早過ぎるご主人様に、瞬時に見捨てられる結果と相成った。
思いもよらぬ顛末に、身をすくめ慄くα5000である。
「じゃあな。達者で暮らせよ。新しいご主人様に可愛がって貰うんだぞ。」
「毎度あり~。」
てことで、次回からの山カメラはこれになる。
NEX-7である。
同じミラーレスカメラでありながら、
デジタルファインダーが付いているのだ。
茂みに隠れる小さな花や昆虫など(特に晴れた日)、モニターでは被写体がどこにあるのか識別しづらい事が多かったのだ。
わーい!
これ欲しかったんだ。
それにつけても・・・・
文句を言いに行ったつもりが、いつの間にやら、ちゃっかり売りつけられていようとは。
オレオレ詐欺とか、本当に電話がかかってきたら、俺って、いちころだろな。