10月4日
群馬県にいる。
早朝の桐生に向かう。
レトロな街並みがいいらしい。
矢野園
誇らしげなキリンビール特約店の看板がいい。
有鄰館赤レンガ倉庫。
桐生は織物で栄えた街。
至る所に繊維関係の構築物が見られた。
近江屋喜兵衛宅
桐生に織物産業を興した人物らしい。
平田家住宅
森合資会社
一の湯なんて、ネーミングがいいじゃないか。
廃業しているようだが、煙突などはまだ残っていた。
群馬大学同窓記念会館
旧曽我織物工場
昨日の川越の喧騒から一転、早朝の桐生市街は、たまにジョギングをしている人を見かけるぐらい。
のんびりと歩く事が出来た。
さて、今日のメインイベントはここだ。
世界遺産でもあり国宝でもある富岡製糸場だ。
画像の建屋は東置繭所。
1階は富岡製糸場をガイダンスするパネルが並べられている。
2階
置繭の再現かな?
何しろ国宝である。
当然、見学する時は正座である。
嘘だ。
西置繭所
「事前予約の方しか入場できませーん。」
マジか!
コロナの影響で、入場制限しているらしい。
東置繭所とスペース的には一緒の筈だが・・・
って事は、ここが世界遺産たる富岡製糸場の核心部って事か。
下調べなど面倒くさい事はしない、気ままな旅の弱点が、ここに露呈してしまった。
まあ、こんな不具合も含めて、このスタイルが気にっているのだ。
受け入れるしか無かろう。
他にも見る所は沢山ある。
ひと際高くそびえるのは、蒸気窯の煙突。
鉄水溜
これは検査人館。
フランス人男性技術者の為の住居。
女工館
日本人工女に技術指導したフランス人女性教師の住居。
繰糸所
繭から生糸を取る作業がここで行われた。
今でも動きそうである。
これは診療所。
かなりの人数を収容できる入院病棟も併設していた。
当時の労働環境が偲ばれる。
首長館
指導者として雇われていたフランス人ポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居。
この後掲載する工女寮一棟分ぐらい広い。
これが工女寮だ。
畳敷きの大部屋に、多人数で起居していたようだ。
外国人技術者の扱いと比べ、大した格差と言わねばならぬ。
場所を移動。
同じく絹産業遺産群の一つ、高山社跡。
高山長五郎と言う人物が養蚕法の改良を行い・・・云々とある。
同時に養蚕法の指導も行っていて、一種の専門学校でもあったらしい。
さて、腹減った。
遅い昼飯でも食うか。
高山社の近くに蕎麦屋を見かけた。
ここでいいや。
「ざるそばと天麩羅頂戴。」
ところが待てど暮らせど、蕎麦はやってこない。
いい加減待ちくたびれた頃、
「おたく、蕎麦まだだったかしら。」
しゃがれ声のバーサンが聞きに来た。
くそったれ。
大概にしろよ。
忘れてやがったな。
「もういい、出る!」
「あ、いや。すぐ持ってくるから。」
ものの3分で持ってきたのがこれだ。
あ!カボチャが。
私としたことが、天麩羅はカボチャ抜きと言うのを忘れてた!
店への怒りと、自分の迂闊さと、2倍腹が立ってしまい、味などしなかった事を書いておく。
あと一つ、
夕方、当てにしていた温泉館に行ったら、駐車場に一台の車も停まっていない。
たまたま通りがかったオバサンが奇異な目で、こちらを見つめている。
「休みですかね。」
「ここは営業してないですよ。修理中みたい。近くに温泉?無いわね。」
上手くいかない日は、こういうものだ。
宿泊は道の駅しもにた。
wifi良好 d t
走行距離159km 累積走行距離903km