暇である。
鼻毛でも抜きながら、YouTubeなどを見て過ごしていると、
新聞を見ていた家内が、
「コウノトリが子育てしてるって。」
「なに!?今から行こう。ついでに、コアジサシの営巣地にも。」
てな訳で、先ずはコアジサシ営巣地だ。
今年、コアジサシの営巣前に、大規模な整備がなされたと聞く。
そのせいあってか、去年と比べて、明らかに雛の数が増えている。
コアジサシ抱卵中。
この後出会う事になる、野鳥の会の方の言によれば、
「孵化したのは、現在50羽ぐらいかな。最終的には100羽くらいなるち思いますよ。」
この営巣地では、産卵、抱卵、子育てが、同時進行で行われているとのこと。
レンズを見つめるつぶらな瞳。
因みに、左端に見えるコアジサシらしき物体は、ダミーである。
ややこしくて恐縮だが、適当に判別して貰えれば有り難い。
この雛も、こちらが気になるようだ。
可愛いったらありゃしない。
親から貰った小魚を、口一杯に広げて頬張っている。
可愛いったらありゃしない。
魚を咥えて戻って来た親を、口を開けて待つ雛。
可愛いったらありゃしない。
これは、空中に親の姿を見つけた雛の姿。
親が降りた途端、この喜び様。
可愛いったら・・・
え、くどい?
失礼。
これはコチドリ。
コアジサシの一群に、数羽同居している。
こちらも抱卵中の様に見える。
雛に小魚を与えたら、すぐに餌場へ。
親鳥は大忙しである。
移動
とある農村へやってきた。
そろそろ、アレが見える筈だが・・・
あった。
コウノトリの巣だ。
これは監視小屋。
野鳥の会の方が3人で、コウノトリを見守っていた。
ここから先は、バードウオッチャーは進入禁止である。
監視小屋前で、最大ズームでファインダーを覗くと・・・
「あ、雛が2羽いますね。」(私)
「ええ。最初4羽孵化したとバッテン、すぐに1羽が駄目になって。つい最近の雨で、2羽目が・・・」(野鳥の会)
「それって?」(私)
「低体温症ち思っとります。」(野鳥の会)
すぐ隣の電柱では、残った雛を見守る親鳥の姿が。
「去年はカラスにやられたけんですね。必ず片親が側におっとですよ(いるんですよ)。」
「どうにもこうにも、カラスってヤツは。」
「もうすぐ、雛達に足環ばつけます。その時に雌雄の検査もします。」
「そうですか。ご苦労様です。」
「このまま、順調に育ってくれたら、よかばってんね。」
「そうですね。九州で初めて、生まれ育ったコウノトリになりますね。」
とは言えこの先、雛たちには、様々な試練が待っているだろう。
雛たちよ、健やかであれかし。
そう、願うのみである。