雁俣山登山口の真ん前にある東山本店。
車を停めさせて貰ったお礼に、
「山女魚焼いてくれる?」
「あざーす。で、カタクリどうでした?」
「ばさらか咲いとった。今年が一番じゃったね。」
「お客さん、福岡の人じゃろ?ばさらかって言うた。」
鋭い!
福岡県の方言で『ばさらか』とは『とても沢山』というニュアンスだ。
「ここらは使わんと?」
「使わん、使わん。」
因みに、『ばさらか』或いは『ばさろ』は、梵語の『伐闍羅』から来ていると言う説もあるようだ。
結局、普段なら絶対食べないイモ天まで買う始末。
何しろカタクリと雲海で、すっかり高揚してしまっているのだ。
仕方ないのだ。
ガブ
ばさらか美味しかあ。
お握りも。
イモ天はデザートだ。
サクリ
ふー、お腹いっぱいだ。
遠回りではあるが、五家荘から五木村経由で帰路につく。
道の駅子守唄の里五木。
わざわざ遠回りして、車で1時間もかけてやって来たその訳は、
五木豆腐を買うためなのだ。
私は、ここの豆腐がダーーイ好きなのだ。
カチンコの田舎豆腐も良いし、厚揚げも油揚げも全部最高である。
わざわざ回り道をしてでも、手に入れる価値があると断言しておく。
その日の晩酌は当然、
カチンコの田舎豆腐である。
醤油はほんの少しがいい。
薬味は葉ワサビだけ。
ネギや鰹節は、無粋と言うものだ。
この最強タッグは、
あーん
もぐ
九州一、
いや、
太陽系一だね。