せっかく臼杵まで、遙々とやって来たのだ。
食後は臼杵市内を少し観光したい。
臼杵城。
戦国大名大友宗麟の築城。
一つの島ごと要塞化した城郭である。
弟は大の城好き。
車を降りるや否や、もう城に向かって突進している。
正面古橋口は通行止めらしい。
「うえーー!!」
弟の悲鳴が聞こえてきた。
待て。
よく見ろ。
迂回路の案内があるじゃないか。
こちらが迂回路の今橋口。
城内の水抜きだろうか。
石造りの樋が石垣に立て掛けられている。
西南戦争の際は、臼杵でも戦闘があったらしい。
薩軍三千、対する臼杵隊は七百八十五人であったと書かれている。
空堀を渡る。
天守台跡。
本丸跡。
二の丸跡へ。
ここでは、もうウメの花が綻んでいた。
復元された大門櫓。
鐙坂。
臼杵の町並みが見える。
移動。
向かった先は、国宝臼杵磨崖仏である。
この辺り一帯の地形は、阿蘇山巨大噴火で流れ出た溶結凝灰岩らしい。
臼杵の磨崖仏は、その凝灰岩の崖に掘られた、四つの石仏群から構成されている。
ホキ石仏第二群
「ホキ」とは崖と言う意味なんだそうな。
ホキ石仏第一群
中尾の五輪塔
山王山石仏群
山王山から石段を降り、
右に回り込むように進むと、古園石仏群が見えてくる。
金剛力士像
大日如来像
深夜の緊急地震速報のお陰で、すっかり寝不足である。
帰りの運転中、欠伸が止まらない。
「ふあー」
「兄貴、これ、ミンティア。」
助手席の弟が渡すのは、眠気覚ましのタブレット。
タブレットをしゃぶってる間はいいのだが、それが無くなると途端に、
「ふあー」
「ほれ」
「ふあー」
「ほれ」
「ふあー」
「10個ぐらい口に入れたら。」
「出来るか!!ミンティアで具合悪くなるわ!」
とは言え、この投稿を書いているぐらいだ。
無事に帰り着いたことは報告しておく。