週末
吉祥寺の弟夫婦が遊びに来た。
鍋をつついては盃を重ね、酩酊したのは言うまでも無い。
日が変わった深夜1時過ぎ、
《強い揺れに注意してください!》
スマホから、緊急地震速報が鳴り響く。
数秒後に揺れが始まった。
結局のところ、久留米は震度4であり、我が家の被害は皆無だった事を報告しておく。
問題は、である。
この日の昼食を予約した店が、臼杵であるという事だ。
大分県地方は震度5強と言うでは無いか。
「食器とか散乱して、それどころじゃないかもよ。」(弟)
「確かにな。どんな状況か電話で聞いてみるか。」(私)
店に問い合わせるなら、出発する前にするしか無い。
開店時間よりもかなり前だが、
「もしもーし。」
「はい、お電話有り難うございます。」
すぐに男性が電話に出てくれた。
「あ、今日予約している江島と申します。」
「ありがとうございます。」
「大変なところ、申し訳ありません。被害状況はどんな具合で・・・」
「被害なんか全然ありませんよ。心配なさらずいらしてください。」
それは何よりだ。
道路状況を調べてみても、問題なく目的地まで行けそうだ。
「なら行こう。」(弟)
「おうよ。」(私)
ブイーーーーン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/72/7b969f9249a272d644c5bb15cc5aa669.jpg)
で、
いつものこの店である。
海が見える座敷に案内され、先ず運ばれてきたのは、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/82/86735f63a5d4682856655f59008e2bc8.jpg)
「カボスブリです。」
ウヒヒ、
きたきた。
これ、一度食べてみたかったんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/d9/b979ce0db7dc331bb7ef7939a890b8a9.jpg)
カボスを混ぜた餌で育てたからカボスブリ。
地元の漁師が、
「天然ブリより美味い。」
と脱帽する養殖ブリである。
パク
プリップリ。
ブリ特有の癖など全くない。
絶品!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/23/97813c5fc577766c5d07f6069e63c00f.jpg)
弟は地酒の西ノ関の燗酒。
運転手の私と言えば、
「ノ、ノンアルを。トホホ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/6e/701a2dc1ec2c3d06782cc2560acc6ab6.jpg)
「関さば御膳でーす。」
そら来た。
ニターリ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/64/02e907530903786b00dfc31213e4563c.jpg)
この関さばと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/13/b700fbc44b77dda5e9850e63ab68d7e6.jpg)
家内の関あじを、半分ずつシェア。
二人で両方とも楽しもうと言う、いつものみみっちい作戦である。
「あ、俺たちも真似しようぜ。」(弟)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/73/69294648820b0b1981b03f95cdc1e6f0.jpg)
ではでは、
関さばから、
アーーン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/e7/266db6997d068ea83ba57507b46d27e4.jpg)
そんでもって、関あじも。
関さば、関あじ、カボスぶり。
入れ替わり立ち替わり、味覚野を刺激する。
4人の脳髄は思考停止である。
「・・・・・モグモグ」(弟)
「・・・・・ハムハム」(義妹)
「・・・・・ムシャムシャ」(私)
「・・・・・ゴックン」(家内)
喋れよ!!
続く