Tシャツとサンダルの候

九州を旅する 高千穂に遊ぶ

3月27日

 

朝一番、高千穂峡へと車を進めた。

高千穂峡を見るなら、是非とも、手漕ぎボートに乗って、下から眺めてみたい。

そんでもって、真名井の滝の下をくぐりたい!

勇んでボート乗り場まで行ってみると、

『峡谷壁面の点検の為に、本日はお休みします』との立て札。

 

何たる事だ。

よりによって、月に一度の点検日に当たろうとは。

 

仕方ない。

遊歩道を歩くしかないか。

橋上から真名井の滝をパシャリ。 

 

高千穂峡。

数度にわたる阿蘇山の火山活動により流れ出た溶岩流が、冷えて固まり、長い年月をかけて、五ヶ瀬川に浸食され、現在の景観となった。 

今度は遊歩道側から。

 

遊歩道は全長1km弱の距離である。 

五ヶ瀬ブルー。

なんとも景観に相まって美しい。

柱状節理の重なりは、幾度となく、大規模な火山活動が繰り返された事の証明である。 

 

仙人の屏風岩と鬼八の力石。

 

甌穴と呼ばれる円柱状の窪み。

 

槍飛。

合戦の後、逃げ延びた兵達が、槍の柄をついて飛び越えた事から、その名が付いたと言う。

高千穂峡の中でも、最も川幅が狭い所。

神橋と高千穂大橋。

ここから、元来た道を引き返す。

ヒカゲにひっそりと咲く、春蘭の花。

 

 

素晴らしい景観であった。

 

 

売店に戻って来た。

 

お、団子じゃん。

食べようぜ。 

旅の高揚感は、時として、普段食べないものを食べさせる。

とは、以前も書いたが、こうやたらと食ってばかりでは、太るのも無理はない。

現に、2kg太ってしまっているのだ。

 

ケ、

そんなもん気にして、旅ができるかってんだ。

 

アム

モグモグモグ 

 

高千穂神社へ。

 

秩父杉。樹齢800年。

源頼朝の代参として、畠山重忠がここを訪問した折に植えた杉。 

夫婦杉。 

根元が一つになっている。 

 

 

その後は、天岩戸神社へ。

申し込みをすれば、神官が神社の裏へ案内してくれる。

但し、そこから先は撮影禁止である。

 

天岩戸と呼ばれる洞穴は、樹木が繁茂しほとんど見えなかった。

「私ら神官でも、近づくのはご法度です。」

 

神官の案内は20分程で終わる。

「では、ここで終わりとさせていただきます。本日は御参拝、有難うございました。」

 あ、こりゃ、ご丁寧に。

こちらこそ、ありがとうございました。

 

 

昼時だ。

そういえば、宮崎って言ったら『宮崎牛』ではないか。

しまった!!

すっかり忘れてた。

 

牛だ、牛だ、牛持ってこい!!

すっかり逆上してしまった私の目に留まったのは、

 

ん?

高千穂牛?

上等だ。

 

食べてやろうじゃないか。

 

「焼き方はどうなさいますか?」

「一生懸命焼いてくれんね。」

「あ、そうじゃなくて・・・」

 

「お待たせしました。高千穂牛、ミディアムレアでございます。」

 

デヘヘ 

いただきまーす。

 

モグ

 

ゴックン

 

グシュン

旨すぎて、泣けてきたよ。

今度はワサビをちょいと乗せて。

 

ハム

モグモグ

 

ハム

モグモグ

 

くー、たまらん。

 

 

 

ところで、 

九州の旅を思い立ったのは、リタイヤしてすぐである。

思い起こせば、当時の旅の主題は、西南戦争の戦跡を辿る。

であった。

とりわけ、薩軍の熊本撤退後、九州山地を迷走しながら、鹿児島へと帰還した跡を訪ねたかった。

だが、

2年半過ぎて、九州の旅が現実となった今、その主題を、、、、、

コロッと忘れてしまっていた。

 

確か高千穂にも、その戦跡がある筈なのだが、どうもよく解らない。

諦めて、高千穂を後にした。

 

延岡に近づいた頃、偶然立ち寄った道の駅で、

西郷が、和田越の決戦で大敗した後、薩軍解散を布告した場所が、この近くだと知った。

当然、行かねばなるまい。

西郷隆盛宿陣跡 旧児玉熊四郎宅。

 

日本で唯一人の陸軍大将であった西郷が、その軍服を焼却したと伝えられる場所。

 

軍議では議論が紛糾。

最後に西郷が、可愛岳(えのたけ)突囲を指示し、高千穂方面へ軍を展開したとの事。 

 

右のピークが可愛岳。

 

ま、このテーマでの旅は、いずれまたやればよかろう。

その時まで、覚えていればね。

 

 

この日の温泉と宿泊は、道の駅弥生

入浴料500円 wifi届かず w

 

走行距離132km 累積走行距離1710km

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