見出し画像

Tシャツとサンダルの候

蛍キャンプ in 龍門

オートキャンプ龍門に、毎年欠かさず通うようになって、20年以上が経つ。

オーナーの人柄に寄るところも大きいが、なんと言っても醍醐味は『蛍』だ。

今年もここで、気の合う仲間と蛍キャンプである。



全日本暇人協会専務理事(←ウソつけ!)のプライドに欠けて、一番乗りは譲れない。

まっ先にオートサイトに陣取る。



そうこうするうち、他のメンバーらも三々五々と到着。

残念な事に、週末はの雨の予報である。

Fさんのテントと、義兄のタープとで雨養生を済ませ、そのあとようやく喉を潤した。

キャンプ開始だ。



それぞれが酒を持ち寄り、テーブルに並べる。

恒例である。



いずれも古い付き合いだ。

博多の義兄は別格にしても、他のメンバーも、かれこれ30年の付き合いである。



その子供らも、小学生の頃、或いは赤ん坊のころから知っている子ばかりだ。

半ば私は、親戚のおじさんぐらいのつもりでいる。






8時近くになると、


「蛍でてるよ。」

「ホントだ。川に行ってみよう。」



キャンプ場の前の清流に舞う蛍たち。



聞こえるのはせせらぎだけ。

静まりかえった暗闇に、この儚げな明滅が100m以上も連なる。






サイトに戻っても、小さな侵入者が何匹も訪れる。




蛍の乱舞のあとは宴会の続き・・・

だが、寄る年波には勝てず、10時近くになると、


「ふわー、眠い。俺、寝よっと。」

「俺も。」


一人欠け二人欠け、



そのあと、若者達とFさんの奥さんとで、キャンプの定番の花火で盛り上がっていたとは、つゆ知らないオヤジ達であった。






翌朝。




寝るのも早いが、起きるのも飛び切り早いオヤジ達。

元気に朝食である。



さて、キャンプの定番と言えば、先ほどの花火に焚き火。

食べ物では、バーベキュー、そして、カレーではなかろうか。


「俺、昼ご飯はカレー作る!」


そう宣言した私は、先ず手始めに玉ねぎのみじん切りだ。

切り終えたらそれを、きつね色になるまで炒めてる。

その段階で、


「えーっと・・・スパイスの順番ってあったっけ?」


あらゆる取説を読まない私の本性が露呈する。


(もしかして、あのカレーを食わされる?)


そう戦慄したのか、Fさんがスパイスに添付された手順書を読んでくれた。



「えーっとね。クミンからって書いてあるよ。あ、チキンは別に炒めて焦げ目をつけた方が。」

「何ですと?」



既に鍋にぶち込んでいた手羽元。

それを手づかみで、別のフライパンに移動させるという荒技を駆使し、事なきを得る。

この荒技を目の当たりにして、再び震え上がったFさん。


「ほら、代わりに鶏を炒めてあげて。」

「へーい。」


自分の息子に加勢を命じた。



今度は別方向から、


「ちょっとほら、スパイスが半分袋に残っとるやん。駄目じゃん。」

「うるせえ!細かいこと言うなよ。」



「鶏、焼けました。」

「おう、とっとと入れてくんな。」



最早、作者不明となったカレーを前に、哀しい笑みを浮かべる私である。




兎にも角にも出来上がった。




味の方はと言うと、

概ね好評だったと書いておく。



雨が小止みとなった。

これも定番、焚き火開始だ。



サイトの訪問者は、何も蛍ばかりではない。

遠路遙々、前の川から沢蟹までやって来た。








恒例蛍キャンプ。

来年に続く。






・・・恐らく

コメント一覧

minou_yamatai
一瞬だけ強まった時はありましたが、概ね弱雨でした。
ホタルに関しては、ここ最近で一番良かったと思います。
Tomi
行きたかったな~。
雨は大したこと無かったみたいで良かったね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「車旅とかキャンプとか」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事