29日夜
今回の旅の最後の晩餐を迎えた。
この日の、一番の楽しみは、
朝一番、道の駅但馬まほろばで買った丹波黒の枝豆だ。
「茹で上がったぞ。」(家内)
「来たか長さん待ってたホイ。」(私)
朝からこれを待ちかねていた私だ。
うっかり、1万年前のギャグが口からこぼれてしまうのも、無理からぬことなのだ。
早速、塩茹でされた黒豆をリフトアップ。
フォーカスがボケてしまっているが、大きさの程は分かっていただけるだろう。
豆と私の人差し指が同じ大きさである。
まだらに黒みがかった姿は不細工とも言えるが、ほっこりとした噛み応えと共に、豆々しい風味と、強い甘みが口に広がる。
絶品である。
ビールが進むこと間違いなしだ。
この黒豆だけの為に、丹波へ移住したいぐらいである。
最後の夜は、冷蔵庫の中身を片付ける作業も残っている。
スーパーで買った鍋に、薬味用に買っておいた葱を全部ぶちまける。
お陰で中身が皆目わからないが、
これは白菜と豚肉のミルフィーユ鍋とやらである。
もこにはあげなーーい。
んでもって、焼酎のロックをグビグビ。
食後のデザートは、同じ道の駅で買った、なんちゃらと言うなぜだか青森県産のリンゴ。
もこにはあげないったら。
さて、
なんで今回に限って、前日の晩酌風景などを差しはさんだかと言うと・・・
30日当日の画像がほぼ無いからだ。
だって、運転してただけなんだもん。
今頃こう言うのもなんだが、ただの隙間埋めである。
失礼した。
という訳で、10月30日である。
日程は、尾道までは一般道を走り、尾道からはまっしぐらに九州を目指すのみだ。
霧に包まれた道の駅みやま公園を出発。
この日の霧は、かなり広域で見られたようで、
「これが昨日の事だったら、きっと、雲海に浮かぶ竹田城が・・・・」
何回目かの繰り言を言いながらアクセルを踏み込む。
そんで、
ワープ!
尾道である。
尾道に立ち寄ったのは、尾道ラーメンなるものを、まだ現地で食べた事が無いからだ。
ネット検索で一番最初に上がっている店に行くことにした。
理由は、駐車場があるからだ。
検索していた時点で、
「ネットで上位という事は、地元民が行く店ではない可能性が高くなるけどな。」
現にそのように家内に話していた事は、前振りとしてここで伝えておきたい。
ちょうど11時の開店時間だったが、店内はほぼ満席。
幸いな事に、私たちは待たされる事もなく、テーブル席へと案内された。
一番人気を聞いてみた。
「豚角煮ラーメンですね。」
いや増す嫌な予感。
未熟なラーメン屋にありがちな、トッピングへの逃げ?
「いや、それならチャーシュー麺にしようかな。」
「チャーシュー麺お待ちどおさま。」
では。
ズルズルズルーーー
ん、いや。
ちゃんとうまいぜ。
厚切りのチャーシュー。
モグ
あー、こりゃチャーシュー麺の選択は失敗だったかな。
私にはコッテリし過ぎだ。
一枚で十分だったぜ。
でも、まあ、
尾道ラーメンが何たるかを知らない私が言うのもなんだが、、ラーメンとしては美味しいラーメンと言ってもいいのではなかろうか。
「ここ、美味しかった?」
「ええ、まあ。」
「地元民はここには行かないね。あそこだよ。」
行列が並んでいるこの店は、私らが入った店の目の前にある。
当然ながら、目にはしていた。
だが、駐車場が無いので、スルーしていたのだ。
ジーサンよ・・・
折角、美味しかったと思おうとしてたのに、現実を教えて叩きのめしたいんだな。
ありがとよ。
そんでもって、
ワープ!
関門海峡である。
九州へと帰還だ。
今回の旅では、
念願の北アルプスの空気に触れ、なんちゃって登山ではあるが、その場に身を置く事が出来た。
逆に宿題となっていた所へ行く事もできた。
最初は2週間程度、出来たら3週間ぐらいの予定で出発したのだが、もこを連れて回るのは、1週間が限界という現実も知った。
走行距離466km 累積走行距離2624km