西日本湯旅

西日本限定ですが、バイクや車で結構まめに温泉巡ってます。

大分県の温泉・鷺来ヶ迫温泉

2008年09月05日 | 大分県の温泉
鷺来ヶ迫温泉
4年前に訪れた大分県南部、石仏で有名な城下町・臼杵市にある
湯治場宿泊時の写真が出て来たのでレポしておきます。

「鷺来ヶ迫」あるいは「六ケ迫」と二通りの漢字標記ですが、
共に呼び名は(ろくがさこ)です。

こちらも、白鷺が傷を癒してる水溜りを
里人が発見という由来が伝えられてます。

[鉱泉場]

JR臼杵駅から北西に約10㌔、集落の入口にある鉱泉場。
この橋を渡り左手に水汲み場があります。

[湧出壺]

ここから鉱泉が湧き出てます。
杓と漏斗でタンクやペットボトルに詰めます。

さらに500m奥にある俵屋さんを目指します。
[俵屋旅館外観]

明治28年開業の鉱泉旅館。胃腸病・糖尿病に絶大な効果を誇る
飲料鉱泉を持つ湯治場として遠方からの湯治客も多いとか。

[玄関]

左手が玄関、正面のれんが浴舎入口。

[鉱泉場祠]

旅館駐車場脇にある鉱泉場。

湯治客は真っ暗いうちから杓で汲み
この前で黙々と飲み続けます。

[鉱泉口]

鉱泉は、中央丸い壺と左の四角い枡から湧出。
淵に垂れてる茶色析出物が濃度を物語ってます。
湧出量は極めて少なくチョロチョロ程度で、
10㍑ポリタンを満たすには20分くらい掛かります。

[飲用案内]

飲用1日に計9合(約1.6㍑)とありますが、
宿泊者はAM4時に起床しAM7時の入浴までに3~4㍑は飲みます。
飲み始めて10分足らずでトイレに急行、その後も水様便になるまで飲泉。
大腸の内視鏡検査時と同じで腸内を空っぽにします。
ここでは飲用コップとトイレットペーパーは必携と先達さんに教わりました。

[旅館内鉱泉口]

浴舎内の霊鉱泉場。飲用の他に加温して浴用に使用してます。

[成分・効能表]

成分はここが一番濃いんだそうです。

[浴室内]

無償透明の鉱泉が加温すると赤出汁の様な色に変わります。
有馬温泉の金泉を連想しました。

[浴室内]

判り難いけど右奥の木のドアがサウナ、その傍の浴槽が鉱泉源泉風呂。

[食堂]

食事時間になると館内放送があり、
朝昼晩と3食共ここで皆さんと頂きます。

[朝食]

典型的な湯治場宿の朝食。一汁一菜ローカロリーなヘルシーメニュー。
ポットの中にはカフェインレスの温かいほうじ茶が、
鉱泉飲用後は緑茶・コーヒー等のカフェインは厳禁でした。

何にも無い超辺鄙な寂れた湯治場ですが、
案外自分探しの一人旅に向いてるかも...


鷺来ヶ迫温泉・俵屋
大分県臼杵市大字藤河内六ケ迫1827-1
  (0972)62-3526
  入浴時間 AM11~PM7(外来入浴)
  入浴料金 500円
  http://rokugasako.com/

大分県の温泉・ラムネ温泉館

2008年08月04日 | 大分県の温泉
ラムネ温泉館 
大仏次郎が訪れたときの旅行記『絵の国豊前豊後』(昭和9年)
の中で"ラムネの湯"と紹介、有名になった長湯温泉。

「ラムネ温泉館」は大丸旅館の外湯になります。
昔のラムネ温泉や仮設浴場は入湯済ですが、
現在の新施設になってからは未入湯のままでして、
今回ワクワク初体験です。

[ガニ湯]

ガニ湯伝説」で有名な芹川河原の無料混浴露天風呂。
炭酸濃度は花王の入浴剤バブの約7倍とか。

「ラムネ温泉館」はここからおよそ100m上流河畔。

[外観]

斬新なデザイン。設計は東大教授・藤森照信先生、
シンボルマーク(左上の写真)は南伸坊のイラストだそうです。

[フロント]

券売機で500円の入湯券を買いフロントへ。
内部はギャラリーそのもので絵画・陶芸の展示、
クラッシックコンサートや各種演奏会も随時開催。

温泉へは一旦外へ出て中庭を横切り別棟の浴舎へ。

[成分表]

文句なし「日本一の炭酸泉」


[脱衣所]

黒で統一された脱衣所、やや狭いのが難点。
浴室との間の扉は高さ120cm程の低さ。
頭上注意の貼り紙が...

[内湯]

三層からなる内湯は右が高温で左へ行くほど温めに...
石鹸の類は無く、ガランも見当たりません。

[露天]

冬場は保温用にこのビニールハウスを天幕代わりに使用。

[露天風呂案内]

皆さん1時間以上浸かりっ放しだそうで、
特に夏場は昼寝に最高の場所だって...

[休憩所]

中央のペットボトルは「マグナ1800」という超硬水ミネラルウォーター。
今夏ネット通販始めたばかり、何でも大相撲横綱・白鵬も愛飲と喧伝。

浴用は血行促進、飲用は胃腸消化器系に効く
万能湯の如き黄金泉のラムネの湯ではありますが、
う~ん!! 商魂も逞しいのね。

ラムネ温泉館
  大分県竹田市直入町長湯7676-2
  (0974)75-2620
  入浴時間 AM6~AM7(7~10の間清掃休止)
        AM10~PM10
  入浴料金 500円
  http://www.lamune-onsen.co.jp/

大分県の温泉・万寿温泉 大山住の湯

2008年01月09日 | 大分県の温泉
万寿温泉 大山住の湯

長湯温泉2湯目は
温泉民宿「万寿」の日帰り施設「大山住の湯」。

まだ雪が残る早朝、一番風呂を戴きにやって来ました。


[目立つ看板]

看板上部の「日本 炭酸泉」。一の字を塗り潰してあります。
ここにも<長湯問題>の波紋が。

それにしても「かくれ茶屋るり子」ってどんなの?
ここのばあさんが確かそんな名前だった様な気が...


[早朝の万寿温泉]

入口で声を懸けるとお孫さんらしい男子中学生が、
「爺ちゃん婆ちゃん、まだ来とらんけどお風呂は入れると思います」

で、賽銭箱へ200円投入、のれんをくぐり薄暗い通路を浴室へ。
[湯のれん]

のれん右手に食堂があり"るり子"の姿は見えず、
営業は10時からの札が。

[迷路のような通路]

あちこちに手書きの方向指示が。



[手書きの効能書き]
         

脱衣所の壁一面に貼られた効能書き。
循環・消化器・神経系・運動機能全般から、
はたまた水虫、アトピーまで浴用飲用効果がびっしり...
うーん、この湯さえありゃ医者要らずよのぅ!!!


[雪見風呂] 水墨画の世界です。

早朝の冷込みのせいか湯気立ちレンズ曇りがひどく、
換気設備の無い浴室で窓を開け震えながらの撮影。

泉質は長湯らしいマグネシウム・ナトリウム炭酸水素塩泉。
やや黄茶色がかった適温のお湯が
源泉まんま掛け流して窓下へザーザー放流状態。
浴室床や浴槽の析出物堆積もかなりの物で、
成分の濃さを物語ってますね。

湯口パイプ横の壁に書かれた、
「浸かって良し、飲んで良し、眺めても良し、万寿温泉」
の文字に一人でニンマリ頷いてしまいました。




万寿温泉 大山住の湯
  大分県竹田市直入町長湯7645
  (0974)75-2176
  入浴時間 AM8~PM9
  入浴料金 200円(家族風呂800円)

大分県の温泉・長湯温泉 御前湯

2008年01月08日 | 大分県の温泉
竹田市長湯温泉療養文化館御前湯


2008年 元旦。
記念すべき第一湯目は、
最近温泉ファンの耳目を集めている「長湯温泉」の
シンボルともいえる「御前湯」。
ドイツ風のちょっとお洒落な3階建て洋館です。

江戸時代に藩営温泉として誕生した古い歴史を持ち
今も年間80万人もの観光客が訪れる長湯温泉で、
2007年5月「日本一の炭酸泉」と謳っている事に対し、
「根拠が不明確である」として大分県より行政指導が行われ
「日本一」の看板を取り下げていたが、12月7日再び
「日本一宣言」したと聞き駆け付けたのであります。




[御前湯遠景]

年末からの寒波襲来により愛車(右上写真)も雪化粧です。
4駆とは言え、どノーマルタイヤで早朝に
この山の中の温泉に来るとはやや無謀かも...
ちなみに車外温度計はマイナス5℃を表示。


[エントランス]

玄関前の飲泉場。
「飲んで効き、長湯して効く長湯のお湯は、心臓胃腸に血の薬」は
まさに名文句。

また、駐車場横には「飲んだら乗るな、飲むなら温泉!」のキャッチが。

 [館内ロビー]       [湯のれん]       [ドイツ製古式浴槽]
  
玄関・フロントは2Fにあたり、喫茶室や畳敷きの無料休憩所等もこのフロア。

右端はドイツのバートクロツィンゲン(長湯温泉のある直入町と姉妹都市提携)の
クワハウスで使用されていた木製浴槽を寄贈され展示。


[脱衣所]
 
木製升目の脱衣棚。コインロッカー式のもあります。  


泉質に自信アリ。正面の浴室入口扉にはこんな貼り紙が...            



[3F主浴槽]

1F.3F大浴場は奇数・偶数日で男女入替え制。
六角形の主浴槽の中央に湯口があり飲泉用コップが置かれてます。
正面ガラス窓の向うは芹川、有名な「カニ湯」はここから200mほど上流に。

[洗い場]

ゆったりスペースの洗い場。
奥の黒っぽいドアがサウナ室入口。

[3F露天風呂]

新春の陽光が眩しいほど降り注ぎます。
聞こえるのは芹川のせせらぎ...

[湯船に射込む初日の光]

泉質は炭酸水素塩泉。土類系濁湯で味はやや酸いエグミあり。
七里田やラムネ温泉に比べると御前湯のお湯は、
ほとんど泡付は無くどちらかと言えば肌キシ系。
浴後氷点下の中、暫らく散歩しましたが体の芯は暖まったままでした。

源泉温.源泉数.湧出量がどうとか
遊離炭酸ガス濃度がどうしたとか、
小難しい事はよく解らないけど
やはりここの茶褐色のお湯はパンチが効いて最高です。

湯船の中から初日の出を拝みつつ、「日本一の温泉」で
1年の始まりを迎えられる幸せをしみじみ実感しました。




御前湯
  大分県竹田市直入町長湯7962-1
  (0974)64-1400
  入浴時間 AM6~PM9
  入浴料金 500円(家族風呂2000円/50分)
  http://www.gozenyu.com

大分県の温泉・夜明薬湯温泉

2007年10月30日 | 大分県の温泉
夜明薬湯温泉
福岡県境に近い国道210号と386号を結ぶ「夜明大橋」
の袂にある公衆浴場です。





ここのお湯はナトリウム塩化物泉でとても滑らかと評判で、
近郊の方のみならず、遠路小生の様な温泉ファンを惹きつけます。

大浴場は巨大岩石が男女浴槽間を仕切る珍しい浴室です。
浸かるとヌルツル度もかなりのもので、湯口近くでは肌に細かい泡付がみられ
さすが自噴源泉掛け流し、お湯の鮮度が活きてます。

忘れてならないのが店名にもある薬湯です。
窓際に小ぶりな薬湯風呂があり強烈な臭いを発してます。
薬効は顕著なものの「男子の下半身局部」には、
その唐辛子効果の刺激が強すぎるらしく未体験のままです。



[オリジナル・マッチ表]


[オリジナル・マッチ裏]

5室ある家族風呂も人気で、時間待ちのお客さんが結構居ました。

一時期爆発的な人気を誇った「日田天領水」の
取水産地上流にあたるのでやはり
地下水・温泉は格別なんでしょうか?

関係ないけど、隣接する昔風食道のラーメン美味しかったです。



夜明薬湯温泉
  日田市高井町長谷714-3
  (0973)27-2809
  入浴時間 AM10~PM9(毎週火曜日休み)
  入用料金 350円

大分県の温泉・天ヶ瀬温泉

2007年10月26日 | 大分県の温泉
天ヶ瀬温泉・かじかの湯

大分県北西部にある、ここ天ヶ瀬温泉もメジャーな温泉地であります。

玖珠川を挟み、町営を含み10余りの共同湯があり、
「駅前温泉」「代官湯」「古湯」「湯益次郎温泉」「薬師温泉」「鶴舞の温泉」
どこに入ろうか迷ってしまいます。

スイス風の外観で有名な「ホテル・シャレー水光園」の
河鹿の湯をチョイスしてみました。


朝っぱらから河原の露天に入ってる酔狂な人間は、
小生くらいのもので、完全貸切独り占めでした。

写真撮ったり、お湯に潜ったり、湯口や源泉度チェックしたり、
循環排水口探したりの癖が着いてしまって、
傍から見ると奇異に映るでしょうね。



[露天専用階段から河原へ]

フロントで湯銭を支払いロビーを横切り
露天専用外階段から河原へと下りていきます。


まずは緑色のテントへ直行。
こちらが脱衣所になっており男女の仕切りは無し。
もち混浴であります。
真ッ昼間、河原の混浴露天風呂に入るには
オープン過ぎて結構勇気が必要ですよね。


[河鹿の湯全景]緑色のテントと湯船が二つ

玖珠川の水面と湯船の高さがほぼ同じで解放的な事、この上なし。

硫黄臭が鼻を突き、湯の華舞う湯舟に入ると
結構これが熱かったりして...


{脱衣所用テント}
男女兼用、女性にはチト辛いかも。

結局小一時間ほど浸かって、
肌がフヤけた頃に上がり
硫黄臭を体の奥まで染み込ませ満悦至極でありました。



河鹿の湯(シャレー水光園)
  日田市天瀬町桜竹485
  (0973)57-3140
  入浴時間 AM11~PM10
  入浴料金 600円
  

大分県の温泉・筌の口温泉

2007年09月24日 | 大分県の温泉
筌の口温泉
 
九重町の筌の口温泉にやって来ました。
長湯から男池湧水群を過ぎ庄内町田野を越え
「やまなみハイウェイ」を横切り車で約40分です。


最近、新源泉を掘削し強烈な泡付高温炭酸泉に変身した
「山里の湯」

こちらに入浴したかったんですが、早く着き過ぎて1時間待ち。
で、断念し近くの「九重・夢大吊り橋」へ。



台風11号接近の煽りで風雨共に強まってきたんですが、
ここまで来たからにはと半ば自棄気味でトライしました。
橋上は、強風で飛ばされる危険があるので開傘は禁止。
上下左右に結構揺れが大きく、正直びびりました。

[九重・夢大吊り橋] 入場料500円

 
昨年11月のオープン以来、
今日で200万人目の来場者を達成し、
くすだまを割り、地元米1年分等の
記念品を町長から贈呈される所に出くわしました。
受賞したのは小学生の男の子みたいで
TVカメラ数台に取り囲まれてしてました。

それにしても三連休とは言え悪天候の中、
早朝から大型バスが列をなして駐車場待ちし、
マイカー族も含め付近の道路も大渋滞。

震動の滝で知られる山紫水明の地「九酔渓」の
変貌振りに驚かされました。

肝心の「筌の口温泉」ですが、
源泉温48度の炭酸水素塩泉が、完全掛け流しされてます。
大きな湯船がひとつだけで、湯口にはコップがあり飲泉可。
茶褐色で金気臭と少々エグミがあるが胃腸に良いとの事。
湯船の底が見えない濁り湯で、タオルに色が付く程です。
ここの熱めの湯に浸かってると身も心もシャキッとしますね。




筌の口温泉
  九重町飯田高原筌の口
  (09737)9-2513(筌の口温泉管理組合事務所)
  入浴時間 24時間年中無休(清掃時間に注意)
  入浴料金 200円
  


大分県の温泉・長湯温泉

2007年09月22日 | 大分県の温泉
 やまぼうし・あじさいの湯
 
 連休に九州の温泉を巡って来ました。
 久々の九州湯巡りでテンション高めです。
 
 ブログタイトル「西日本湯旅」の原点は
 ここ九州にあるんじゃないかって気がします。
 
 
 まずは大分県・長湯の地鶏屋「やまぼうし」さんにお邪魔しました。
 
 お店は、炭酸泉で有名な長湯温泉中心部から
 車で5分程の山ン中にあります。
 
 こちらのご主人とは以前からの知り合いでもあり、
 敷地内での温泉掘削の経緯は耳にしてたので、
 「6月に温泉小屋が完成したので入りにおいで!!!」、
 というお誘いには、折からの台風11号の接近にも拘らず
 一も二も無く出かけて行きました。

 
浴舎は2~3人用の家族風呂が2室だけのコンパクトなものですが、
お湯は、やはり長湯独特の土類系の炭酸泉が
勢いよく掛け流しで使用されてます。

  源泉温度は45度と丁度いい位置だけど、
  冬季湯船へ吐水までに冷めるので
  若干の加熱は必要とのこと。




    中はこんな感じ(写真のおやじは地元の仕込みです)
       

湯質は滑らかで、浴後キシキシ感や
顔が突っ張ったりする事も無く
保湿性の高さに驚きました。
味は長湯独特のエグミと鉄分の混ざりあった味です。

微温めのお湯に肩まで浸かってると、
近所で放牧されてる牛の鳴声が聞こえて来たりと
長閑そのものです。
瞬時でも世俗の厭な諸事を忘れ平和を実感しますよね。

滞在中4~5回入ったけれど、微妙に肌触りが違い
やっぱ温泉は生きてるんだと実感させられます。
特に朝一番の湯面カルシウム膜は見事でした。☆☆☆☆



地鶏・豊後牛料理やまぼうし・あじさいの湯
  竹田市直入町長湯8466-1
  (090)2713-1341
  入浴時間 食事処の営業時間内
  入浴料金 一人500円(食事された方は無料)