西日本湯旅

西日本限定ですが、バイクや車で結構まめに温泉巡ってます。

愛媛県の温泉・古川温泉 湯楽

2008年01月22日 | 我が愛すべきB級温泉
古川温泉 湯楽
愛媛の季語として定着した感のある、
「伊予路に春を呼ぶ」という枕詞で知られる"椿祭り"。

平成20年は2/13.14.15の三日間開祭で、
この期間に約50万人の参拝者が訪れるんだとか。

今日はこの"椿祭り"で有名な椿神社(伊豫豆比古命神社)に程近い、
松山市南部にある「古川温泉 湯楽」の登場。
     


[湯楽近景]

大型スーパーの駐車場隅に申訳無さそうに佇んでる姿は
銭湯みたいですが天然温泉を謳ってます。


[玄関]

立派な看板なんだけど映画の書割みたい。

入って左にフロント、と言うより番台。
券売機の後ろ側に長椅子が置いてあるだけの休憩所。

[脱衣所]

脱衣所の狭さは県内温泉施設5指に入るのでは?

写真には写ってませんが左手に自販機が据えられ、
隣に家庭用洗面ユニットが1台置かれ余計狭く感じます。

[成分表]

ナトリウム塩化物泉でpH.3 源泉温36℃
塩分のせいで肌に軋むタイプのお湯です。

[主浴槽"白湯"]

主浴槽内にバブルジェット噴出し口が2箇所あり。
天井を見上げると野太い梁が黒光りしてました。

[洗い場]

ガランの間隔が狭く背中洗いも気を遣います。

[露天?風呂]

坪庭風小部屋にある露天風呂もどきの小浴槽。

天井に開閉可能な採光用天窓があり、
開いてる時だけ露天なんですかね?

[湯口のプレート]

しかし、加温・塩素剤使用・循環湯です。

サウナは中くらい6~7人サイズなんですが、
サウナ室ドア開閉の度に冷気が入り中々汗が出て来ません。

小さな水風呂はありますが飲用冷水機が設置されておりません。
代わりに脱衣所の洗面台にコップがひとつ。

蛇口を捻ると蜜柑ジュースが......ではなく、
伊豫の上水道水は美味しいしィ、ってことでB級認定。




古川温泉 湯楽
  愛媛県松山市古川西2丁目985-8
  (089)958-2323
  入浴時間 AM9~AM0
  入浴料金 450円

愛媛県の温泉・久米之癒

2007年12月24日 | 我が愛すべきB級温泉
久米之癒(くめのゆ)

もとは「ユートピア温泉・東道後」という古くからの施設。

が、1年前リニューアル。
で、折からのヒーリングブームに便乗し、
岩盤浴等を新設し「久米之癒」などという
女性受けしそうな小洒落れた名前に。

又、今年10月末には近隣(ここは両施設から5~600mと至近)
の温浴施設が2箇所同時閉鎖という
追い風もあり盛況を託ってます。←こちら参照


源泉水を三玉石で飲用適可に濾過、
「三玉水」と称し、愛媛で唯一飲める温泉
という触れ込みで一人2リットルまで
無料持帰りも行ってます。
[玄関]

入り口にはデカデカと
「全館禁煙、刺青・タトゥー全面禁止、トラブルの際は即警察通報」
という断固たる姿勢の貼り紙が。

[温泉由来]

同じ文句が露天風呂壁面にも。

[待合スペース]

脱衣所や浴室内、待合室にも「三玉水」の冷水機が設置。
飲用時は使い切り紙コップ使用で。

[湯のれん]

「湯」ではなく"癒"

[成分表]

源泉温度は42.6℃でpH9.0のアルカリ単純泉。
加熱循環ながら、肌付きはややヌメリ感あり。

[内湯]

主浴槽と檜風呂、定員10人ほどのサウナ&水風呂、
座用ジェットバス湯、手足湯なる部屋、それに露天という配置。

[露天風呂]

源泉掛け流しを強調する露天風呂。
40.2℃の温めなので長湯・居眠り向きみたい。


[寝転び足湯]

頭を竹枕に乗せると膝下は足湯に浸かる位置になり、
仰向けになると丁度青空が...

何もかも値上がりのこのご時世、
同一商圏内他施設と比べると450円は確かに安いし、
サウナマット交換や浴室内見廻り片付けもまめみたい。

風呂屋にしては珍しい磁気ポイントカードや、
湯布院ペア旅行券が当る年末年始期間限定スタンプカードなど
集客手段もあれこれ多彩に展開。

それが功を奏してるんだろうけど、
まぁ~、兎にも角にも人が多い。多すぎるぅ。
特に週末は駐車場待ち、脱衣ロッカー待ち、
サウナ室待ち、洗い場待ち...

1年前まで、
異臭が鼻を突き壁が崩れかけたサウナを
良く知る常連さんに言わせると、
「看板架け替えただけ、やはり中身はB級」だとか...

繁盛すればしたで、ってとこですか。


久米之癒
  愛媛県松山市南久米町325-1
  (089)970-1126
  入浴時間 AM11~AM9(22時間オールナイト)
  入浴料金 450円
  http://www.kume.cc/yu/

愛媛県の温泉・星乃岡温泉

2007年12月18日 | 我が愛すべきB級温泉
星乃岡(ほしのおか)温泉

愛媛・松山と言えばやはり「道後温泉」
日本最古の温泉として古事記にも登場、
皇族方専用浴室を擁し、かの聖徳太子も入湯されし名古湯。
この道後温泉を抜きにして温泉通を認じ語る訳には参りません。

が、今回はその道後温泉から南下すること約5k、
かつての王政復古の時代まで遡る星乃岡古戦場跡に構えし、
温泉観光文化都市・松山のB級温泉の雄「星乃岡温泉」の登場です。

温泉スタイルとしては典型的な地域密着型の温泉で、
朝風呂一番乗りを奪い合う年寄りの姿が毎朝見受けられるとか。

また此処のサウナは30~40人は一度に入れる大きなもので、
常連客同士が政治経済から近所のゴミ出し問題まで
ありとあらゆるテーマで口角泡を飛ばし論考されております。



[大浴場近景]

国道11号から200mほど入った閑静な住宅地の中にひっそりと。



[大浴場入口]
玄関前は常時、自転車・バイク・電動車椅子等が乱雑に置かれた状態。

そして一歩中に入ると、ここは八百屋か?酒屋か?ってな雰囲気。
フロント周りは酒類に野菜・果物、惣菜等が所狭しと並べられ、
入浴券捌きと物販レジの両方で番台の婆さんオロオロしてます。
此処は何屋さんなの?


[待合休憩所]

煙害に喧しいこの御時世にも拘わらず、
この施設は「健康増進法」なんて物の介在は認めず、
分煙室・排煙機も無くいたる処で紫煙の渦。



           [成分表]
         原油高の影響か、最近富に湯舟の湯温低下が
         著しいとの常連客の不評を買うも、
         経営陣は素知らぬ顔で先週12/11に50円
         値上げを強行。
         顧客離れ加速は必至か...




[脱衣所]
空調設備は天井からぶら下がった扇風機2台のみ。
夏場はサウナ室よりここの方が良く汗が出るとか...

設備面では昭和中期のまんま。

半分以上鍵の壊れた10円コイン式脱衣ロッカー、
温度調節の利かない象鼻の様な壁面固定のシャワー、
手首捻挫しそうな程強く押し込まないと湯が出ないガラン蛇口等など...



[主浴槽]

星型の主浴槽に打たせ岩風呂.桧風呂.ドライサウナにミストサウナ.
水風呂が2箇所と露天には歩行浴湯を配し
近郷近在の御高齢諸兄の社交場になってるようです。

写真の様に、常時4~5人は湯舟の淵を枕替りに爆睡しておられます。
背中に絵を描いてるおじさん達も多数お見掛けします。


[違いをお肌で...]
加熱・循環湯、ついでに塩素臭も...



  
施設はこの「大浴場」と家族風呂「スパ星乃岡」、宿泊・宴会可の「千湯館」
の三棟から構成されてます。

早朝から深夜まで地元の老若男女で賑わいを見せ、
週末ともなれば県外ナンバーの車でごった返してます。

常連客いわく「ここはお湯の良さだけでもってる温泉」
の代表格なんだそうです。そのお湯も「芸予地震」以降
泉質が変わったとの意見もチラホラ聞かれますが。
でも皆さんからは、B級良泉に毎日浸かれる幸福感が垣間見えます。

星乃岡温泉  
  愛媛県松山市星乃岡町555
  (089)956-1065
  入浴時間 AM5~AM0(家族湯は24h営業)
  入浴料金 550円(千湯館750円)