西日本湯旅

西日本限定ですが、バイクや車で結構まめに温泉巡ってます。

熊本県の温泉・杖立温泉

2007年09月29日 | 熊本県の温泉
杖立温泉
開湯由来は1700年に遡り、
全国で数多く残る弘法大師伝説の中で、
杖立温泉も著名なもののひとつです。
弘法大師が立てた杖から枝や葉が伸びたというもの。

又、杖をついて湯治に来た病人・老人が帰る頃には快癒し、
杖を忘れて帰ることからこの名がついたとか。

いずれにしても霊験あらたかな歴史のある湯治場であります。


「杖立温泉観光協会」で地図と、日帰り入浴可能な
外湯を教えて貰いました。

それぞれ各地区組内で輪番管理するシステムらしく、
清掃時間以外ならお湯が入っていれば入浴可能だそうです。
ただ地元の方優先ですのでご注意を。


杖立川を挟み二十数軒の旅館が立ち並ぶ温泉街です。



杖立温泉には元湯・御前湯など5つの外湯があり、
そのうちのひとつがこの[薬師湯]

狭い坂道の途中にある「薬師堂」のそばにあり、
病気平癒に効果有と云われてます。

入口の戸を開けると薄暗く、人の気配は無く、
男湯と書かれた右手の木の扉を開けると
脱衣所と浴槽が一体型の至ってシンプルな浴室です。


脱衣棚横の料金箱に200円を入れて早速、無色透明・無味無臭の
柔らかいお湯を独り占めです。
開きっ放しの蛇口からは源泉が投入、飲泉用のコップもあります。
一言で表すなら、静謐なお湯。

泉質は弱食塩アルカリ単純泉で、源泉温は何と98度と高温。
別府温泉なんかもそうなんですが、高温過ぎて
入浴に適した42~43度に冷ますのに苦労するらしく、
加熱費に頭を痛める温浴施設経営者にとっては、
全く持って贅沢な悩みといえます。


杖立温泉・薬師湯
  阿蘇郡小国町大字下城杖立
  (0896)48-0206(杖立温泉観光協会)
  入浴時間 湯が入っている間
  入浴料金 200円

熊本県の温泉・奴留湯温泉

2007年09月27日 | 熊本県の温泉
奴留湯温泉(ぬるゆ・おんせん)

寺尾野とは双璧の片方「奴留湯温泉」に入るのをを楽しみにしてたのに、
時間の都合で泣く泣く今回はパス。

で、前回訪問時の写真と記憶で書き残してみます。
備忘録的なブログですので思い付いたまま、
あちこちに寄り道・脱線しながら綴ってます。

こちらは温泉街など無く共同湯がポツンと1軒あるのみ。
最初バイクで通り掛かった時は、公衆トイレと勘違いし
素通りしてしまいました。
コンクリート打ちっ放しの建物、前にはベンチと、
どう見ても公園のWCですよね。




残念ながら内部の写真は無く、
浴室は大きな内湯がひとつだけで、
それを二枡に仕切って使用してた記憶があります。

鮮明に覚えてるのは、湯船の底に子供の頭ほどもある丸い石がゴロゴロ。
その石の間から温泉が泡と共に湧き上ってます。
昔は自然に河原から湧き上っていた名残だそうです。

源泉温38度の硫黄泉がそのまんまザーザーと洗い場の床まで
掛け流されてるのには驚きました。
この湯量はオーバーフローなんてもんじゃありません。
その美しい光景には感動すら覚えました。

湯の華が舞い玉子臭のするこの湯は火傷に効くらしく、
微温めのお湯に癒されながらじっくり浸かるのがベスト。
お殿様の家来である「さんが長くまるお
という名前の由来にも頷けます。

地元の高校生らしい男の子数人と、
方言を教えて貰いながら談笑したりで、
結局1時間以上の長湯でした。

地域密着の生活温泉として息付いている訳ですから、
管理されている地元の方々に感謝しつつ、
外来者は呉々もマナーを守って「湯」を戴きましょう。

これを書いてると益々行きたくなって来ました。
どうして無理してでも入らなかったんだろう。



奴留湯温泉共同浴場
  阿蘇郡小国町北里
   無
  入浴時間 AM9~PM9(季節変動有り)
  入浴料金 200円

熊本県の温泉・寺尾野温泉

2007年09月25日 | 熊本県の温泉
 寺尾野温泉

筌の口温泉から高塚愛宕地蔵尊に参詣後、
念願のこの温泉に辿り着きました。

「わいたファームロード」から少し枝道を下りた所に
温泉マニア垂涎の「寺尾野温泉」があります。

2003年8月以来4年振りの再訪です。

初めてこの温泉へ辿り着く時には結構骨が折れました。
バイクで一人旅、勿論ナビなんか無く、
温泉への案内図、看板、標識な~んもありません。



     中はこんな感じ
     


実は、前回入浴時に小銭の持ち合せが無く、
たまたま居合わせた地元の方にその旨伝えたら
「今度来た時でいいよ」との事。

 温泉好きにとって湯銭が安ければそれに越した事はないんだけど、
 無人で、「お心任せ」とか「賽銭箱に志納」っていうのは
 至上の悦びであると共に良心とかマナーを推し計られてて、
 心の琴線に当然触れて来るんですよね。
 実際、公序を守れない為によそ者の入浴禁止に至ったジモ泉を
 数多く見てきましたから。

       
それからずっと気になってたんですが、
ようやく前回の入浴料も含めてお支払いできました。




お湯は硫化水素泉が源泉のまま掛流し
微温の湯に身を委ね、硫黄臭に酔い痴れながら
時の経つのも忘れてしまいました。
源泉掛流しだと、ポンプアップや加温時のボイラー音が無く
静寂のまま純粋に湯が堪能できるってのも魅力のひとつですね。

<写真のおやじは同行の仕込みです。>

熊本県北部には黒川温泉を代表とする良泉数多くあれど、
小生の拙い[湯旅]の中でも「寺尾野温泉」と「奴留湯温泉」のお湯が
全ての面において双璧を競うものではないかな?

願わくばいつまでも「地元民以外入浴禁止」などと
貼り紙されません様に...



寺尾野共同浴場
  阿蘇郡小国町大字上田字寺尾野
   無
  入浴時間 不明
  入浴料金 100円







大分県の温泉・筌の口温泉

2007年09月24日 | 大分県の温泉
筌の口温泉
 
九重町の筌の口温泉にやって来ました。
長湯から男池湧水群を過ぎ庄内町田野を越え
「やまなみハイウェイ」を横切り車で約40分です。


最近、新源泉を掘削し強烈な泡付高温炭酸泉に変身した
「山里の湯」

こちらに入浴したかったんですが、早く着き過ぎて1時間待ち。
で、断念し近くの「九重・夢大吊り橋」へ。



台風11号接近の煽りで風雨共に強まってきたんですが、
ここまで来たからにはと半ば自棄気味でトライしました。
橋上は、強風で飛ばされる危険があるので開傘は禁止。
上下左右に結構揺れが大きく、正直びびりました。

[九重・夢大吊り橋] 入場料500円

 
昨年11月のオープン以来、
今日で200万人目の来場者を達成し、
くすだまを割り、地元米1年分等の
記念品を町長から贈呈される所に出くわしました。
受賞したのは小学生の男の子みたいで
TVカメラ数台に取り囲まれてしてました。

それにしても三連休とは言え悪天候の中、
早朝から大型バスが列をなして駐車場待ちし、
マイカー族も含め付近の道路も大渋滞。

震動の滝で知られる山紫水明の地「九酔渓」の
変貌振りに驚かされました。

肝心の「筌の口温泉」ですが、
源泉温48度の炭酸水素塩泉が、完全掛け流しされてます。
大きな湯船がひとつだけで、湯口にはコップがあり飲泉可。
茶褐色で金気臭と少々エグミがあるが胃腸に良いとの事。
湯船の底が見えない濁り湯で、タオルに色が付く程です。
ここの熱めの湯に浸かってると身も心もシャキッとしますね。




筌の口温泉
  九重町飯田高原筌の口
  (09737)9-2513(筌の口温泉管理組合事務所)
  入浴時間 24時間年中無休(清掃時間に注意)
  入浴料金 200円
  


大分県の温泉・長湯温泉

2007年09月22日 | 大分県の温泉
 やまぼうし・あじさいの湯
 
 連休に九州の温泉を巡って来ました。
 久々の九州湯巡りでテンション高めです。
 
 ブログタイトル「西日本湯旅」の原点は
 ここ九州にあるんじゃないかって気がします。
 
 
 まずは大分県・長湯の地鶏屋「やまぼうし」さんにお邪魔しました。
 
 お店は、炭酸泉で有名な長湯温泉中心部から
 車で5分程の山ン中にあります。
 
 こちらのご主人とは以前からの知り合いでもあり、
 敷地内での温泉掘削の経緯は耳にしてたので、
 「6月に温泉小屋が完成したので入りにおいで!!!」、
 というお誘いには、折からの台風11号の接近にも拘らず
 一も二も無く出かけて行きました。

 
浴舎は2~3人用の家族風呂が2室だけのコンパクトなものですが、
お湯は、やはり長湯独特の土類系の炭酸泉が
勢いよく掛け流しで使用されてます。

  源泉温度は45度と丁度いい位置だけど、
  冬季湯船へ吐水までに冷めるので
  若干の加熱は必要とのこと。




    中はこんな感じ(写真のおやじは地元の仕込みです)
       

湯質は滑らかで、浴後キシキシ感や
顔が突っ張ったりする事も無く
保湿性の高さに驚きました。
味は長湯独特のエグミと鉄分の混ざりあった味です。

微温めのお湯に肩まで浸かってると、
近所で放牧されてる牛の鳴声が聞こえて来たりと
長閑そのものです。
瞬時でも世俗の厭な諸事を忘れ平和を実感しますよね。

滞在中4~5回入ったけれど、微妙に肌触りが違い
やっぱ温泉は生きてるんだと実感させられます。
特に朝一番の湯面カルシウム膜は見事でした。☆☆☆☆



地鶏・豊後牛料理やまぼうし・あじさいの湯
  竹田市直入町長湯8466-1
  (090)2713-1341
  入浴時間 食事処の営業時間内
  入浴料金 一人500円(食事された方は無料)




愛媛県の温泉・山出憩いの里温泉

2007年09月13日 | 愛媛県の温泉
 山出憩いの里温泉

 「やまで」ではなく「やまいだし」と読むんだそうです。

 JR宇和島駅からバスで約1時間、車でも国道R56から
 山手にかなりの距離になりますが、
 近郊の方々の貴重な憩いの温泉みたいです。
 
 僧都川の上流沿いにあるこの施設は、写真左手が温泉棟、
 後方のお城みたいな建物がレストラン・研修室等がある交流館。
 
 宿泊棟やログハウス・キャンプ場を併設し
 アウトドアレジャーに活用できます。

 
 お湯は低張性アルカリ冷鉱泉、岩風呂風の内湯のみとシンプル。
 
 市町村合併の際、指定管理業者への委託に移りましたが、
 今時250円という良心的な価格で天然温泉に入浴できるとは
 何と言うシアワセ
 




 山出憩いの里温泉

 南宇和郡愛南町緑乙408
 (0895)72-6263
 入浴時間 AM10~PM9
 入浴料金 250円

愛媛県の温泉・祓川温泉

2007年09月13日 | 愛媛県の温泉
 県道[宿毛・津島線]をひた走り、高知・愛媛県境に程近い
 槙川地区にある祓川温泉の紹介です。

 はっきり言って、かなり山奥。携帯なんか勿論、圏外。
 どちらかと言うと秘湯系でしょうか。
  

 公営バス停前のログハウス風の建物が管理棟。
 浴舎や家族風呂は渡り廊下で結ばれてます。
 公営施設だけにバリアフリーへの配慮は随所に見られます。

 温泉棟は本当に小さく脱衣所も狭く、
 3~4人も入れば一杯という、大理石っぽいFRP浴槽のみの浴室ですが、
 一歩中に足を踏み入れると独特の硫黄臭が鼻を衝きます。
 
 管理人の方から伺った話ですと、
 自然湧出の源泉発見は250年前と、温泉自体の歴史は古く、
 泉質も愛媛では大変珍しいPh8.9の単純硫黄冷鉱泉というもの。

 う~ん 私好みの<玉子臭> 個人的には、四国の温泉の中で
 BEST5に挙げたい泉質です。
 
 ガイド本などで予備知識を入れずに訪れ、良い温泉に巡り会うと
 凄く得した気持ちになります。
 
 別府・明礬温泉ほどではありませんが、
 浴後はシャワーで洗い流さないと、この玉子臭肌に暫く残りますね。

 

 管理棟広間は地域集落の憩いの場所らしく、訪れた日曜の午前中には
 地元の気さくなおじさん連中が車座になり、酒盛りしてました。
 私もしきりに誘われたんですが、マイカーですので丁重にお断りしました。
 
 また訪れたい温泉のひとつになりました。





祓川温泉(はらいがわ・おんせん)
 宇和島市津島町槙川203
 (0895)36-0333
 入浴時間 AM11~PM8
 入浴料金 300円

愛媛県の温泉・高月温泉成川渓谷休養センター

2007年09月12日 | 愛媛県の温泉
  高月温泉・成川渓谷休養センター

 国有林内にある「成川渓谷(なるかわ)」は
 水量豊富な奈良川上流に位置し、
 そのため何処に居ても轟音に近い水音が聞こえてきます。
 
 当然、川遊びのポイントもいくつかあり、
 川魚料理が好きな人には格好のエリアだそうです。

 
 宿泊ができる休養センターやロッジ・キャンプ場もあり
 アウトドア派向きの場所と言えます。

 温泉棟建物入口ガラス戸に「必ず閉めてください、サルがはいります」
 の貼り紙を見てビックリ。

 
 そう言えば浴室や休憩広間の窓には、
 虫除の網戸というより動物進入防止用の金網が入ってました。



 お湯は単純アルカリでサラッとしており、
 中央に巨岩が鎮座する岩風呂風の主浴槽と、
 沢水を引いた水風呂のみであっさりタイプの浴室です。

 鬼ケ城山連峰への登山を終えた人達が、
 下山後の汗を流すのに持って来いの温泉だそうです。




 高月温泉・成川渓谷休養センター
 北宇和郡鬼北町奈良成川
 (0895)45-2639
 入浴時間 AM11~PM9
 入浴料金 300円

愛媛県の温泉・薬師谷温泉さがの

2007年09月11日 | 愛媛県の温泉
南予地方では人気の日帰り温泉施設薬師谷温泉さがのを訪れました。

 JR宇和島駅から薬師谷温泉行きのバスで約30分、
 終点下車すぐ目の前です。

 近くの渓谷では夏場の流しそうめんなんかもあり家族連れで賑わってます。

 和風の凝った造りの建物内は高い天井が重厚さを演出。
 平日といえども夕方になると結構混み合ってます。
 
 お湯はPh9.0のアルカリ単純泉で、ややヌルヌル感あり。
 浴室は広く、多彩な浴槽が並び、
 露天には「玉川温泉・北投石」を使用した薬石露天風呂も。
 
 やはり特筆すべきは、薬師谷川の渓谷美を一望できる
 露天からの眺望でしょう。
 
 ウッディーテラスのデッキチェアで寛ぎながら、
 瀬音を子守唄に昼寝なんか最高の贅沢ですね。

 岩盤浴・垢すり・足裏マッサージなどエステ関連、或いは
 脱衣室のアメニティグッズ等にも細かい心配りを見せ、
 女性に人気があるのも頷けます。

 尚、大洲市平野にも姉妹店がありこちらもお勧めです。


 薬師谷温泉さがの
 宇和島市川内甲2547-1
 (0895)27-3511
 入浴時間 AM10~PM11
 入浴料金 680円



 

愛媛県の温泉・亀ケ池温泉(仮設浴場)

2007年09月10日 | 愛媛県の温泉
 先日伊方町・亀ケ池温泉の仮設浴場の話に触れたので
 忘れないうちにメモっておこうと思います。













 
 2004年秋に足湯と内湯・露天そして温泉スタンドの仮設浴舎でオープン。
 排水処理設備が無い為、シャンプー・石鹸使用は厳禁の貼り紙があちこちに。
   
 
 こちらの泉質は、若干黄土色懸かったナトリウム塩化物泉で
 源泉温度が45.5度と加熱の必要の無い位置であります。
 
 それがドバドバと木樽に落し込まれる頃には絶妙の湯温になり、
 小生、38度位のどちらかと言うと温めの湯が好みでありますが
 まさにストライクゾーンど真ん中であります。

 で、写真の大樽にどっぷり浸かり、
 定員一名様貸切状態で掛け流しの源泉を堪能できたのです。

 眺望は良くないものの、潮の香りが仄かに漂う中での午後の湯浴みは
 まさに至福のひと時でありました。

 Ah~!!! もう一度入りたいものじゃ

 
 亀ケ池温泉(仮設浴場)→(注:今はもうありません)
 
 西宇和郡伊方町二見
 入浴時間 AM10~PM8
 入浴料金 200円