
開湯由来は1700年に遡り、
全国で数多く残る弘法大師伝説の中で、
杖立温泉も著名なもののひとつです。
弘法大師が立てた杖から枝や葉が伸びたというもの。

又、杖をついて湯治に来た病人・老人が帰る頃には快癒し、
杖を忘れて帰ることからこの名がついたとか。

いずれにしても霊験あらたかな歴史のある湯治場であります。
「杖立温泉観光協会」で地図と、日帰り入浴可能な
外湯を教えて貰いました。
それぞれ各地区組内で輪番管理するシステムらしく、
清掃時間以外ならお湯が入っていれば入浴可能だそうです。
ただ地元の方優先ですのでご注意を。

杖立川を挟み二十数軒の旅館が立ち並ぶ温泉街です。

杖立温泉には元湯・御前湯など5つの外湯があり、
そのうちのひとつがこの[薬師湯]

狭い坂道の途中にある「薬師堂」のそばにあり、
病気平癒に効果有と云われてます。
入口の戸を開けると薄暗く、人の気配は無く、
男湯と書かれた右手の木の扉を開けると
脱衣所と浴槽が一体型の至ってシンプルな浴室です。

脱衣棚横の料金箱に200円を入れて早速、無色透明・無味無臭の
柔らかいお湯を独り占めです。

開きっ放しの蛇口からは源泉が投入、飲泉用のコップもあります。
一言で表すなら、静謐なお湯。
泉質は弱食塩アルカリ単純泉で、源泉温は何と98度と高温。

別府温泉なんかもそうなんですが、高温過ぎて
入浴に適した42~43度に冷ますのに苦労するらしく、
加熱費に頭を痛める温浴施設経営者にとっては、
全く持って贅沢な悩みといえます。
杖立温泉・薬師湯
阿蘇郡小国町大字下城杖立

入浴時間 湯が入っている間
入浴料金 200円