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「おじいちゃんのノート」に大反響

2016年01月21日 15時05分56秒 | 学習支援・研究
「おじいちゃんのノート」に大反響 
孫がツイッターで拡散→在庫の山に注文殺到 
奇跡を生んだ数々の偶然

withnews
1月5日(火)7時0分配信

「おじいちゃんのノート」に大反響 
孫がツイッターで拡散→在庫の山に注文殺到 
奇跡を生んだ数々の偶然



【写真】きれいに水平に開いた方眼ノート。
コピーの時に真ん中が黒くならない。
開いたときに水平になるのが特徴の方眼ノート


東京都北区の小さな印刷所が手作りしている「方眼ノート」。
元日に、ある女子専門学校生がツイッターでつぶやいたことで、
注文が殺到しています。
「うちのおじいちゃんのノート、
費用がないから宣伝できないみたい。
Twitterの力を借りる」。
特許をとって製品化したものの
数千冊の在庫を抱えていたノートに、
一気に注文が入り始めました。

大量に積まれた在庫の山も
作っているのは小さな印刷所

方眼ノートを作成しているのは、
家族4人で営んでいる「中村印刷所」。
事務所には活版時代の活字や、
長年使い続けて年季の入った印刷機などが
並んでいます。

印刷業に関しては新規開拓はせずに、
これまでの取引先との受注生産がメイン。
そんな中、新しい分野として3年ほど前から
打ち出しているのがノート制作でした。

きっかけは、近くで製本業を営んでいた男性(79)が
店をたたんだこと。
「印刷と製本は関係が深い。
うちを手伝ってくれないか」と
社長の中村輝雄さん(72)が声をかけ、
アルバイトとして働くことになりました。

今回話題になっているつぶやきの主は、
この男性の孫娘です。

特許は取ったけど売り上げは…
2年間かけて2人で試行錯誤の末に完成させた方眼ノート。
普通のノートは、見開いたときに真ん中がふくらんで、
手で押さえていないと閉じてしまうことがありますが、
この製品は水平に開きます。
コピーやスキャンした時に真ん中に黒塗り部分が入らず、
見開きのギリギリまで書き込むことができます。
この製造方法に関して中村印刷所として特許をとりました。

発売したのは2014年10月。
東京都の機関が試験的に購入・評価して普及を応援する
「トライアル発注認定制度」にも選ばれるなど、
性能は評価されてきましたが、
なかなか売れません。大量発注の話があって作ったものの、
実際の注文には結びつかず、
数千冊の在庫を抱えていました。

「使ってもらえば、良さがわかってもらえるのに」。
自分が作った在庫を見て罪悪感を感じていた男性は、
孫娘にノートをまとめて渡しました。
「これ、学校の友達にあげてくれ」

軽い気持ちでつぶやいた
受け取った孫娘は、こう思いました。
「学校じゃ、あんまりノート使う人いないしなー。
そうだツイッターでやりとりしてる絵描きさんとか喜ぶかも」

元日に軽い気持ちでつぶやくと、多くの反響が寄せられました。
「私が欲しかったのコレや」
「建築とかしてる方には需要ありそう」
「工業系の息子も欲しいと言っています」
「どこで購入できますか」
「私もいろんな会社にすすめてみる」

使い方を指南してくれたり、今すぐ買える量販店を教えてくれたり。
多くの人たちがコメントを寄せて、
あっという間にリツイートが3万を超えました。

続々と注文が
大手の通販サイトなどで品薄となり、
中村印刷所には続々と追加注文が入っています。
手作業のため1日300冊ほどしか作れませんが、
幸いなことに大量の在庫があります。
自社のホームページにも通常の
200倍以上のアクセスがあるそうです。

社長も男性も孫娘も、こう口をそろえます。
「まさか、こんなことになるなんて」。

突然の発注を喜びつつも、社長の中村さんは
先を見据えています。
「私たち2人の目が黒いうちは作り続けます、
でも限界があります。
この技術を受け継いでくれる会社が現れて、
一人でも多くの人にノートを使ってもらえたら、
というのが私の願いです」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160104-00000002-withnews-sci

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