早朝、ミソサザイの囀りで目を覚ます。
庭先の梅の木の枝にとまって、小さな身体に不釣合いな
目覚まし時計のような大声で鳴く。
父は生前(足腰が丈夫だった頃)、ツバメの巣の上に
ミソサザイが巣をかけるようになったのを観察し続けた。
そしてある日、ツバメの古い巣を掃い落として
ミソサザイのために藁縄で土台を作った。
この、小さな苔の塊がミソサザイの巣で、
ボロボロになった藁の切れ端が父の作った土台。
この巣を作ったミソサザイは、
一昨年の5月に巣立った雛のうちの1羽だと思われる。
まだ巣をかけるのが下手で、先日の大風に吹かれて落下してまったらしい。
これが、その時に落ちたという巣。
古い巣の上に新しい巣をかけている。
自分の羽毛を敷いてベットにしているのが見える。
巣には、出入り口が1つと非常口が別に1つある。
父の作った土台に重ね新しい藁縄を足す。
それでも今年の巣作りは失敗だ。
時期的には、もう間に合わない。
ベテランのミソサザイなら他に何か所も巣をかけるが、
この若いミソサザイは他に巣をかけている形跡が無い。
そんなミソサザイの暮らしを支えるのは、この苔の多い環境らしい。
来年、再び巣をかけることが出来るだろうか。
まずは生き延びることが前提だ。
ミソサザイは、父が一番愛した野鳥だった。
庭先の梅の木の枝にとまって、小さな身体に不釣合いな
目覚まし時計のような大声で鳴く。
父は生前(足腰が丈夫だった頃)、ツバメの巣の上に
ミソサザイが巣をかけるようになったのを観察し続けた。
そしてある日、ツバメの古い巣を掃い落として
ミソサザイのために藁縄で土台を作った。
この、小さな苔の塊がミソサザイの巣で、
ボロボロになった藁の切れ端が父の作った土台。
この巣を作ったミソサザイは、
一昨年の5月に巣立った雛のうちの1羽だと思われる。
まだ巣をかけるのが下手で、先日の大風に吹かれて落下してまったらしい。
これが、その時に落ちたという巣。
古い巣の上に新しい巣をかけている。
自分の羽毛を敷いてベットにしているのが見える。
巣には、出入り口が1つと非常口が別に1つある。
父の作った土台に重ね新しい藁縄を足す。
それでも今年の巣作りは失敗だ。
時期的には、もう間に合わない。
ベテランのミソサザイなら他に何か所も巣をかけるが、
この若いミソサザイは他に巣をかけている形跡が無い。
そんなミソサザイの暮らしを支えるのは、この苔の多い環境らしい。
来年、再び巣をかけることが出来るだろうか。
まずは生き延びることが前提だ。
ミソサザイは、父が一番愛した野鳥だった。