みつばちマーサのベラルーシ音楽ブログ

ベラルーシ音楽について紹介します!

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 51 「第2回ライブ わにのゲーナの歌」

2008年04月14日 | トーダル
 そしてマトリョミン合奏部の登場。
 「わにのゲーナの歌」でトーダルは共演するので、舞台に上がると、それまで客席でバイキング方式の食事をむしゃむしゃ食べていたはちの子が
「私も歌うー」
とステージに上がり始めた。
 しかし、はちの子はいっしょにリハーサルなど全くしていないのである。
 いきなりぶっつけ本番で大丈夫なのか? 
 「SOS」のダンスのほうも、実はほとんどぶっつけ本番だった。
 はちの子は新体操を習っており、ダンスのほうはぶっつけ本番でも全く心配ない子なのだが、歌は幼稚園のお遊戯会レベルの経験しかない・・・。

 案の定、曲の1番は「歌なし。マトリョミンとギターのみ。」だったのに、はちの子はさっそく1番から、一人で歌い始めた。
(これでは、素人子どもはちの子のために、マトリョミン合奏部とトーダルが演奏してくれているようなものではないか。) 
 
 そして2番に入ると打ち合わせどおり、トーダルが1番の歌詞を歌い始めた。
 はちの子は躊躇することなく、1番の歌詞をデュエットし、続けて2番の歌詞をトーダルと歌った。
 歌の最後には「ヤッホー!」などとシャウト(^^;)するし、完全に自分を歌手か何かと間違えている。(単なる目立ちたがりかも。緊張しないのか?)

 無事はちの子がステージから下りてきて、ほっとするマーサだった。
今回トーダルは「緊張しない。」と言っていたが、私のほうがよっぽど緊張した・・・


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 50 「第2回ライブ 夢のクラリネット共演」

2008年04月12日 | トーダル
 続いてドレイデルさんの登場!
 ドラムの高橋さんは、この日、京都市内の別のライブハウス(京都ブルーノート)に出演することになっており、来られないことだった。ところが、第1回目のコンサートに出演して
「とても楽しかったので。」
と、2回目のライブに、ブルーノートの出演の合間を縫って、駆けつけてきてくださった。(感動。)
 こうして、ドレイデルさんと夢の共演。樋上さんとトーダルの2本クラリネットで、クレズマー音楽ですよ。ベラルーシじゃ聴けないものを聴かさせていただきました。(^^)

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 49 「第2回ライブ SOS」

2008年04月12日 | トーダル
 2回目ライブはまず、うさぎさんのVesna!オープン5周年の挨拶から始まり、その後、トップバッターとしてトーダルが登場!
「タカマツでギターを買いましたあ!」
と挨拶。会場からは拍手が・・・
 そして1曲目は「SOS」! この「SOS」にはベラルーシの民族衣装を着たはちの子のダンスつき。(画像参照。日本デビューを果たす。)(^^;)
 のりのりの曲。トーダルの新しいギター。のりのりで踊るはちの子というわけで、盛り上がりました。

 2曲目の「満足しているオンドリの歌」は、出だしの歌詞をトーダルが忘れてしまい、捨平にきくという、変な始まり方だった。(緊張してるじゃないか。)(^^;)
 どういうわけか、鶏の鳴き声の物まね(←本物みたい)をしてくれなかったのだが、最後に
「アリガトゴザイマシタア!」
と歌っていた。

 本当はもっと歌いたかったのであるが、他の出演者の方もいるので、結局オリジナル曲は2曲だけの演奏だった。しかしまだ夢の共演が待っている・・・


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 48 「第2回ライブ リハーサル」

2008年04月11日 | トーダル
 いよいよ3月1日。第2回目の出演の日である。
 前回トーダルが自分ばかりリハーサルに時間をとったため、他の出演者の方がリハーサルができなくなっでしまったため、今回は、トーダルがリハーサルをする順番を最後にした。

今回の会場はライブハウス『アバンギルド』。(京都・木屋町三条下ル ニュー京都ビル3F)
 アバンギルドのサイトはこちらです。

http://www.urbanguild.net/

 
 このサイトを見てもよく分からないのですが、トーダルがこのライブハウスの内装とか雰囲気とかをいたく気に入り、
「ミンスクにもこういうライブハウスをつくろう!」
と言い出した。そしていちいちテーブルとか、キッチンとか壁画とかを写真に収め始めた。この写真を自分のライブハウスを設計するときの参考にするらしい。
「ライブハウスの名前は・・・そう、『キョート』だ!」
と言うので
「なんでまた京都?」
と尋ねると
「トーキョーはもう飽きた! これからはキョートだ!」
と主張した。
 ・・・というわけで、本当にトーダルがミンスクに「ライブハウス『キョート』」をオープンしたら、取材に行ってこのブログで発表します。

 今回最後にステージに登場するシークレットゲストの偽ジプシーさんも、会場入りして、最初にリハーサルしてもらった。
 偽ジプシーさんのサイトはこちらです。

http://www.falgitanos.com/index.html


 偽ジプシーさんのヒデヨヴィッチ上杉さんに会うなり
「『偽ジプシー』って言うけど、本当のジプシーみたいですね。」
と言うトーダル。
 ヒデヨヴィッチ上杉さんのリハーサルを聞いて、「ベリーナイス!」とも言っていました。(口を半開き状態で聴いていたぞ。)(^^;)
 偽ジプシーさんのメンバー、バイオリン担当のショーコーニャ・ヨコヤマーノフさん(すごくかわいい)のことは、自分のWZ-オルキエストラのバイオリン担当、
「クセニヤ(ミンチャンカ)に雰囲気が似てる。」
と言っていました。

 私からヒデヨヴィッチ上杉さんに
「ベラルーシにも(放浪の旅に)来て下さい。」
と話すと
「今年は国内でレコーディングとか予定があるので、海外には行かない。」
という返事が・・・
 ま、そうだよね。簡単にベラルーシに行けないもんな・・・21世紀になった今、本物のジプシーでもパスポートもビザもなしではベラルーシには入国できないこのご時勢・・・。昔の国境がなかった時代にしていた本当の放浪の旅なんて、もう不可能なのかも。(まあ、広ーい国の中を放浪するならできるけど。) 

 しばらくしてドレイデルさんの樋上さんと白石さん一家が会場入り。今回は先にリハーサルしていただきました。
 そして今回はトーダルがクラリネットで、ドレイデルさんとクレズマーの曲を1曲共演することになっていたので、そのリハーサル。
 日ベラ・2本クラリネット夢共演です。
(ベラルーシのトーダルファンよ、こんなのは聴いたことがないだろう! さあ、私たち日本人を羨ましがっておくれ。)(^^;)

 マトリョミン合奏部の方にも先にリハーサルをしていただきました。
 そしてトーダルは「わにのゲーナの歌」のリハーサルをいっしょにした。
 そのときに
「(かわいい)マトリョミン合奏部の全員が写るように写真を撮れ。」
と言うので、リハーサルの様子を撮影した。
 しかし、会場はあまり明るくないし、全員を1枚の写真に収めようとすると、遠くから撮影しないといけなくなるため、顔が小さくなってしまった。それを見たトーダルは
「これじゃ、顔がよく分からないじゃないか!」
と文句を言った。どうして、こんなくだらんことでマーサは叱られないといけないのか。

 1回目のコンサートでは緊張していたと言うトーダルも2回目は
「もう緊張しない。」
と言っており、その理由を
「だって、もう日本人観客ってものがどんなものか、分かったから。」
と話していた。そうかい、1度経験すればもう緊張しないのだな。(しかし・・・)

 ところで2回目ライブでは、トーダルのオリジナルソングの中でどの曲を演奏するのか事前には決めていなかった。
 話し合った結果、なんせライブハウスだからノリのいい曲を・・・ということで「SOS」(アルバム「愛の汽車」収録曲。歌詞はなぞなぞ・・・)
「満足しているオンドリの歌」(アルバム「オモチャヤサン」収録曲。うさぎさんリクエスト曲。でも歌詞の内容は「食事もするライブハウスで歌っていいんですか?」だよね・・・。)
・・・の2曲にして、歌詞の日本語訳を印刷して、当日会場で配った。
 アルバム「LIRYKA」の収録曲「君の優しさ」と「十五夜お月さん(日本語版)」はアンコールがきたら、歌うことにした。
 
 そしていよいよライブのスタート!

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 47 「アディダス!」

2008年04月09日 | トーダル
 2月29日。翌3月1日は第2回目ライブ出演の日である。
 前日は一応特別な予定を入れないでいた。
 そこで、再びトーダルご希望の「3本線が入ったアディダスの服」を探しに行くことになった。
 
 前回駐車場が満車で入れなかったイオンモール京都ハナに行ったが、サイズがちょうどいいのがない。
 1階の魚屋でトーダルは前日食べた「くもこ」やロシア語で説明されても何か分からなかった「なまこ」が売られているのを発見して、狂喜し写真を撮っていた。
「これで値段も分かるし完璧だ。」
と言ったが、その魚屋さんでは何も買わなかった。(^^;) われわれは海産物じゃなくて、アディダスを探してさまよっているのである。

http://kyoto-hana.aeonmall.com/cgi-bin/shop.cgi?sn=13133&p=g


 次にスポーツ館ミツハシ京都烏丸御池本店もくまなく探した。

http://www.3284.net/tenpo/ten1.html


 こんなに大きい店なのに、トーダルの体に合うサイズのものが、なかなかないのである。
(ずっと「やせなくては・・・。」とつぶやくトーダル。しかもこの人、腕が長いんだわ。)
 見つかったと思ったら
「色が白だと、お腹が出っ張って見えるから。」
やだ、と商品を元に戻した。そしてようやく好きな色の赤で、大きさがぴったりなのを見つけたら、値段が8000円もして、さんざん迷った挙句あきらめてしまった。
 そして最後の望みは・・・イズミヤ白梅町店。
「イズミヤにもっと安くていい服が売られていた。」
などという情報をすでにつかんでいたトーダルであった。素早いぞ。

 その後、捨平が行きたいと行ったホームセンターに行き、仕事に使うのみだの、かんなだのを購入。
 そこの防災グッズコーナーでは電池式ではなく、自家発電して(レバーをぐるぐる回すことによって)光る懐中電灯を購入。
 こういうすごい発明品に感動するベラルーシ人である。
 トーダルは
「友達に頼まれた。日本のが世界で一番薄いんでしょ?」
と極薄まな板なるものを買っていた。こんなものが開発されているとは、マーサは知らなかったよ。ベラルーシ人のほうがよっぽど日本通ではないか。

 アディダスはイズミヤ白梅町店で買うとして、その方向に行き先を変え、トーダルが倉敷で探していて買わなかった、お面を買いに千本釈迦堂へ行った。 
 千本釈迦堂についてはこちら。おかめで有名です。 
 
http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/senbonsyakadou.html


 ここへ行けば、おかめの面は売られているというマーサ母からのアドバイスだった。すると確かに種類はおかめしかないが、お面が売られている。
 トーダルはその中から実際にかぶることができるサイズのものを買った。
 私はそこでもちろん、おかめ(阿亀)という妻がどれほど賢くて立派な妻であったか、という話をベラルーシ人の男二人に話しておいた。
(こういう機会に、千代といい、おかめといい、日本人の妻がどれほどすばらしいのかを捨平の脳裏にすりこんでおくのだ。)

 その後千本釈迦堂から近い、イズミヤ白梅町店の前でトーダルは車を降りた。自分のアディダスのために、これ以上つき合わすのは悪いと思ったので、一人でイズミヤへ・・・
 マーサ父、捨平、マーサはまっすぐ帰宅した。
 その後しばらくしてやってきたトーダルのその姿は・・・!(画像参照)

 ついに3本線が入ったアディダスの服を購入! フードつきのはあきらめたが、残ったお金で、ピューマのバッグも買えた! 
「8000円の服をさっきの店で買おうかと思っていたけど、イズミヤで服とカバンと両方買えて、お釣りがきました!」
と大喜びのトーダル。
 ああ、すばらしいイズミヤ! ベラルーシ人のトーダルも感動! ありがとうイズミヤ!
 というわけで、イズミヤ白梅町店についてはこちら。

http://www.izumiya.co.jp/shop/kansai/kyoto/076_info.php


 その日の午後7時にはVesna!へマトリョミン合奏部のみなさんが練習に来た。
 Vesna!マトリョミン合奏部についてはこちら。

http://www.mandarinelectron.com/matryomin/club_vesna.html


 3月1日のライブではトーダルはがマトリョミン合奏部と1曲「わにのゲーナの歌」を共演することになっており、いっしょに練習することになった。 
 マトリョミンのほかにオルケステル・ドレイデルのアコーディオン奏者、白石さんもいっしょに演奏することになっていたのだが、せっかくなのでギターも弾きながらロシア語でトーダルに歌詞を歌ってもらうことにした。
「ベラルーシ人のスーパースターにロシアのアニメソングを歌ってもらうなんて、いいんでしょうか?」
と合奏部長でもあるうさぎさんからは遠慮がちな申し出があったのだが、トーダルは
「ああ、いいですよ。」
とあっさり承諾した。
 この曲は2番までしかないのだが、3番まで演奏し、1番は歌なし、2番に本来の1番の歌詞を、3番に本来2番の歌詞を歌って、じょじょに盛り上げよう、というマトリョミン合奏部の作戦だった。

 「わにのゲーナの歌」の練習は全てうまくいき、これで大丈夫なのではないか、とあっと言う間に練習が終わった。
 マトリョミン合奏部のみなさんは「緊張した。」と後で言っておられたが、トーダルはあくびまじりでごめんなさい。
 しかもアニメどおりに歌うのはいやだったらしく、やたら低音で歌って
「こういう歌い方でやってみようと思っているのですが、いいですか?」
と一応、承諾を得ていた。
 いいのか? 紳士なわにのゲーナが何だが男臭くなっているぞ。

 そのほかにマトリョミン合奏部が演奏する曲はこちら。合奏部メンバーの丸尾さんのブログです。日本のアニメソングメドレーなのね。

http://yaplog.jp/ganymede/archive/299


 さて、この2月29日、ベラルーシからビッグニュースが舞い込んできた!
 毎年2月下旬にミンスクで行われている「ロック・カラナツィヤ」授賞式。
 今年は29日に行われ、トーダルが全面的に製作協力した、ユニセフ創立60周年記念アルバム「子守歌」が「最優秀音楽プロジェクト賞」を受賞したのだ!!!
 おめでとう、トーダル! プロモーションビデオで、山猫の着ぐるみを着てがんばったかいがあったよ・・・(^^;)
 これでまた君の華麗なる受賞歴に新しい1ページが書き加えられたよ。
 (詳しくはこのブログ内「トーダルの受賞歴」「子守歌(2007年)」「山猫」を参照。) 
 ロック・カラナツィヤについてのニュースはこちら。ただし全部ベラルーシ語。

http://music.fromby.net/article/1108/


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 46 「串八」

2008年04月08日 | トーダル
 室生から京都へ帰る途中、釣りキチの捨平が、自分の釣り仲間にお土産にしたいから、と釣具屋に寄った。
 しかし、あまりの値段の高さと、どちらかと言うと海釣り用の道具がたくさん売られていて、川や湖で魚釣りをする捨平たちには合わない商品ばかりだったので、ほとんど何も買わず、あきらめる。

 京都に着いたときにはすっかり日が暮れていたので、車を置いて、徒歩で行ける店、串八白梅町店へ行った。串八についてはこちら。

http://www.kushihachi.co.jp/kushihachi/tenpo/photo.html


 トーダルは1回目に串八に行ったときに、串料理は1本も食べなかったので、今回は串料理や焼き鳥をたくさん注文する。
「お客さんが店に入るたびに、店員さんが全員で威勢よく何とかかんとかあ!って大声を出す店だよね。」
とも言っていた。(^^;)
 前回はカウンター席に座ったが、今回は個室に案内されて、「ベリーナイス」とすっかりくつろいでしまうトーダル。

 地元の人間、うさぎさんたちがいろいろとお勧めの料理を注文してくれる。
 またまた感動して料理をいちいち写真に撮るトーダル。
 串料理の中で、うさぎさんが
「これ、おいしいですよ。くもこが揚げてあるの。」
と勧めてくれた。
 くもこ、とは・・・以下のサイトを参照。

http://www.o-e-c.net/syokuzai/tara.htm

 つまりタラの白子のことですね。
 トーダルと捨平は
「初めて食べた。」「すごくおいしい。」「体によさそうだ。」「精がつくかも。精巣なんだろ。」「男のためにある食品だな。」
と言いながら食べていた。
 
 すっかり酔っ払った捨平は、ふざけすぎて、イカボールというイカの入った揚げ団子のおかわりを頼むときに
「その牛のキンタマくださーい。」
と言い出した。(^^;)
 串八さん、ごめんなさい。

(これ以上書くと、マーサ母から「はしたない。」と叱られそうだが、あえて書くのであった。)
 トーダルはトーダルで悪乗りして
「僕には、男の子のキンタマくださーい。」
と言い出した。
「男の子のキンタマって何よ?」
と尋ねると
「さっき食べた串料理の中で、イカボールより小さくて丸いものが二つ刺さっているのがあったから、それ。」
と言った。
 何のことなのか分からないので、メニューのイラストを見るとうずらの卵が二つ刺さっている串があった。
 それを見せて「これのことか?」ときくとそうだ、というので追加注文した。(画像参照。)

 席に注文したものが届けられると、「写真撮って。」と喜ぶトーダル。しかし一口食べて彼は
「これ、うずらの卵じゃないか!」
と文句を言い出し、二つ刺さっているうち、もう1個は捨平にあげてしまった。
「え、うずらの卵のこと、男の子のキンタマって言ってたんじゃないの?」
「ちがう! タラの精巣のことだ!」(←だったら、そう言ってよ。)

 そこで改めてくもこを追加注文した。
 また、うさぎさんお勧めのあんこうまで食べて満足したベラルーシ隊であった。

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 45 「室生 龍の穴」

2008年04月07日 | トーダル
 室生には室生寺以外にも、おもしろいものがたくさんある。
 そのうちの一つがこれ。吉祥龍穴。(きっしょうりゅうけつ、と読む。)
 つまり、「龍が棲む洞窟」です。詳しくはこちら。

http://www1.kcn.ne.jp/~ongaku_m/tourist/


 これを見に行くのを楽しみにしていた捨平。(これもベラルーシにはないものな・・・。)
 その話をすると、「見たい、見たい。」と言うトーダル。(見たいって洞窟を? それとも龍を?)

 そこでまず龍穴神社というところへ行った。樹木好きのトーダルは「連理(れんり)の杉」(夫婦杉)という一つの根から2本の杉が生えている珍しい木を写真に撮ったりした。
 この神社では平安時代から雨乞いの儀式をしている。今でも必要とあればしているのだから、すごい。(私は雨乞いの様子を見たい・・・)

 で、問題の龍穴は、どこにあるのだろう?
 ところがマーサ父が蓬入り回転焼きを食べながら言うには
「龍の洞窟? そんなとこ行けない。」
 何でも車は通れず、徒歩で1時間ぐらいかかるような山道を上っていかないといけないらしい。
 これを楽しみにしていたので、ショック!
 ところが、龍穴神社で犬を連れて散歩している人がいたので、尋ねてみると、その道は現在整備されて幅が広くなり、車で行けるようになった、と教えてもらった。どうも、ありがとう! この人が犬の散歩に来ていなかったら、あきらめて帰っていたかも。

 そこでさっそく、その山道を車で上がると、左側に龍穴はこちら、という立て札があったので、そこで車を止める。
 それから、今度こそ本当に徒歩で、森の中の小道(龍の棚と言うそうだ)をてくてく歩いていくと、途中
「神域です。清浄第一」
という立て札が立っていた。
 こんなところまでオフシーズンにやってくる観光客もわれわれ以外にはおらず、高い木々の合間のうす暗い小道を黙々と下っていく。何だか本当に「神域」に足を踏み入れたようだ。
 ところが、馬鹿な捨平が
「おーい! ドラゴーン!!! いるなら出て来ーい!!!」
とわめいたので、雰囲気が台無しとなる。

 しかも、道のかたわらにインスタントラーメンの空袋、川岸にはペットボトルのゴミが捨てられており、みんな本気で怒りそうになった。
 こんなところにゴミを平気で捨てた人よ、龍神のばちが当たるであろう・・・。私は
「いや、その前にインスタントラーメンを調理しようとした人が、あのペットボトルで水を汲もうとして足を滑らし、今はすでにばちが当たっているのではないか。」
という説を唱えておいた。
 とにかく、龍の洞窟の前でゴミ捨てちゃだめですよ。

 どんどん進むと、ようやくありました! 龍の穴!
 画像の奥のほう、よくご覧ください。洞窟の入り口にしめ縄が張ってあります。
 どうしてこんなものが張ってあるのか尋ねるトーダルに
「あれは普通の縄ではなく、神聖な縄。外すと、たぶん洞窟から龍が出てくる。」
と答えておいたが、それにしても、どうやってあのしめ縄を張ったのだろう。洞窟の前を川が滝のように流れ、足場なんて全くないような場所である。龍よりこっちのほうが奇跡かも。

 この洞窟の前には小さい社があって、縦に細長い形の賽銭箱が真ん中に備え付けられている。
 ところが、この社の木の床(畳で言うと、2、3畳分ぐらいの広さ。)を
「神聖な場所だから、土足厳禁!」
と靴を履いたままでの立ち入りを禁止しており、かたわらにスリッパが何足か置いてあって、これに履き替えろ、といった表示がある。
 面倒くさー。
 しかも、賽銭箱が縦に細長い形をしているので、小銭を離れたところから投げ入れるような芸当は・・・私にはできない。(野球選手やダーツや輪投げの名人ならできるかも。)
 しかしスリッパに履き替えるのが面倒だったので、家族を代表し、捨平が四つん這いになって、社の床を這っていき、お賽銭を入れ、鈴も鳴らしておいた。こんな格好でお賽銭を入れたことなんてない。というより、スリッパに履き替えろ、という社なんて、そうそうないのでは。

 面倒でなければ、室生を訪れたら、ぜひ吉祥龍穴にも足を伸ばしてみてください。ただ大雨の日に行くのは、ちょっと危ないですね、あそこは。
 龍の穴へ行く途中には、あの「天の岩戸」まで、あるという不思議な場所、室生。
(しかし、室生の天の岩戸は小さすぎ。天照大神が入った洞窟の戸には、すみませんが、絶対見えない・・・。)

 これで心置きなく室生を出発できる・・・。われわれは京都への帰途に着いた。
 室生の帰りに奈良の大仏を見て、鹿に鹿せんべいをあげる予定だったが、室生が楽しすぎて、時間切れとなった。
「じゃ、大仏は次に日本へ来たときのお楽しみに・・・。」
とトーダルは言っていたが、完全にまた来日する気でいるな。
   

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 44 「室生寺境内の巨木」

2008年04月06日 | トーダル
 室生寺の境内にある巨木。これだけではなく高い木々が多いので、トーダルは驚いていた。
 それにしても植物と建物の写真を撮るのが好きだな、トーダル。
 
 オフシーズンで観光客がほとんどおらず、ゆっくり静かにお参りできると思っていたら、オフシーズンゆえに、金堂の修理、そして本堂ではJR西日本がCMの撮影をしていた。
 その修理しているようす(周囲にめぐらした足場とか)もトーダルはせっせと写真に撮っていた。
 CMの撮影では、スタッフの一人がVesna!を知っていて、お店に行ったこともある、ということでした。世間は狭い。
 お寺でお勤めされている人たちも、マーサの親戚だったりしました。人類みな兄弟・・・日本人もベラルーシ人も・・・(^^;)
 
 室生寺をお参りした後は、一旦井筒屋へ戻った。私たちがお参りしている間に大叔父さんと大叔母さんは、お土産(主に大叔父さんの手作り作品)を大量に用意していた。どうもありがとう! それらの木工品や竹製品は大事にベラルーシへ持って行きました。

 その後、大叔母さんたちの自宅へ。自宅にある大叔父さんの工房を見学させてもらい、喜ぶ捨平。
 トーダルは古い日本の民家に感動し、また写真を撮りまくった。しかも
「土間がある! 日本の家にも土間があるんだ!」
と土間の表面を写真に撮っていた。(ベラルーシの昔の家にも広い土間がある。)
 さらには
「日本の土間はどういう土で作るんですか?」
と詳しく知ろうとしていた。ネマンやしきにも土間を作ろうと思っているのかもしれない。





トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 43 「室生寺からの眺め」

2008年04月06日 | トーダル
 五重塔のそばを通り抜ける道をどんどん上がっていくと、見晴らしのいいところに出る。
 下のほうに見える室生の家々。
 そしてここから五重塔の裏側が見えるのだが、そこで一人の紳士が絵筆を取って、熱心に五重塔を描いていた。
 人見知りをまるでしないはちの子はさっそく、
「おじさん、絵が上手ねえ。」
と話しかけた。(^^;)
 その方は、大阪からわざわざ室生寺へ絵を描きに来た、ということだった。
 ちなみに室生寺を出てからも、その人に出会い、室生名物の蓬入りの回転焼きをいただいた。ご親切にありがとうございました。
 回転焼き(蓬が入っているので緑色の回転焼き)はまだ温かくておいしかったです。
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 42 「室生寺 五重塔」

2008年04月06日 | トーダル
 これが日本一、いや世界一小さい五重塔です。本当に小さくて、色も可憐な感じです。
 なんでも1日で建てたという伝説があります。(前もって、各パーツを準備しておいて、組み立てるだけだったら1日でできる・・・かも。)
 この五重塔を見ると、室生へ来たなあ、としみじみ思います。

 この五重塔は一度台風の被害に遭い、破損してしまったのだが、室生の住民や全国のニュースを見た人から寄付金がたくさん集まり、2年後に美しく修復された。
 その寄付金を納めた人の氏名が境内に墨書され、掲げられているのだが、それをトーダルは「かっこいい書道。」と思ったらしく、写真に撮っている。
 (ほかにも山とか、川の水面とか、かなり撮影している。)


トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 41 「室生寺 太鼓橋」

2008年04月05日 | トーダル
 室生で一番有名な観光名所、室生寺へ。
 室生寺についてはこちら。

http://www.murouji.or.jp/


 画像は門前にかかる太鼓橋で撮影したもの。トーダル、喜んでいますね。歌い出しそう。
 ベラルーシにはやっぱりこんな赤い木の太鼓橋はないからなあ・・・。
 この橋を渡っていよいよ室生寺の境内へ・・・

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 40 「井筒屋とトーダル」

2008年04月05日 | トーダル
 井筒屋さんにはトーダルのCD「薔薇と踊るタンゴ」(通称「ばらタン」!)にサインして謹呈いたしました。
 さっそく店内でかけてもらってうれしかったです。
 画像は少々照れている、でもうれしそうなトーダルと、マーサの大叔父さんと大叔母さん夫婦。
 というわけで、トーダルの音楽が店内で聴ける井筒屋へ、みなさんも室生へ来たら、ぜひお越しください。


 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 39 「井筒屋」

2008年04月05日 | トーダル
 井筒屋ではマーサの大叔父さん手作りの木製品や竹製品が、ところ狭しと売られている。これに感動する捨平。自分も作りたい! と思ったに違いない。
 本当に素敵なお店でしょ? (画像参照。)
 皆さんも室生へ行ったらぜひ井筒屋へ! お昼ご飯は隣の辰巳家へ!

 ただし、冬季は休業している場合が多いので注意しましょう。マーサたちが行ったときはわざわざ店を開けてくれました。
 室生寺の石楠花(シャクナゲ)が咲く頃が、ベストシーズンです。
 

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 38 「室生」

2008年04月05日 | トーダル
 室生に到着。
 室生についてはこちら。

http://www1.kcn.ne.jp/~ongaku_m/index.html


 室生には世界一小さい五重塔がある室生寺があり、その前に川が流れている。
 川岸に観光客のためのお店が並んでいるのだが、その中に「辰巳家」と「井筒屋」というお店がある。
 この画像でいうと、ちょうど真ん中に写っている店である。
 2軒ともマーサの親戚が経営している店だが、「辰巳家」のほうは、うどんやそばを出す食堂で、マーサ父の父方の親戚の店である。
 「井筒屋」のほうはマーサ父の母方の親戚の喫茶店で、手作りの木製品や竹製品も売っている。
 マーサ家の人ではない人からすれば、ややこしくてつまらないので、説明をはしょるが、簡単に言えばマーサから見て「井筒屋」のほうが血縁関係が「辰巳家」より近い。
 なので、室生に到着すると、まず井筒屋に挨拶に行き、その後、辰巳家にも挨拶に行った。
 10年ぶりに大叔母さんや大叔父さんに再会し、喜ぶ捨平。はちの子に初めて対面し、大喜びする大叔母さんや大叔父さん。
 やっぱり室生に行ってよかったです。

トーダル"アリガトゴザイマシタア!"日本滞在記 37 「道の駅」

2008年04月04日 | トーダル
 2月28日、われわれ7人組は、奈良県宇陀郡室生に向けて出発した。
 今回は日帰り旅行である。

 どうして室生に行くことにしたのかというと、捨平が前々から行きたい、と言っていたからである。
 兵庫県多可郡八千代はマーサ母の故郷であるが、奈良県室生というのは、マーサの祖父母の故郷である。
 学校の歴史の教科書に日本で一番小さい五重塔の写真が載っているが、その五重塔で有名な室生寺がある。
 そこに捨平が行きたいと言ったので、時間的に難しかったが、一日かけて奈良へ行くことにした。
 室生にはマーサの親戚が住んでおり、(と言うか、室生の住人全てが、近縁、遠縁の区別こそあれ、マーサの親戚だと思う。)まだ見たことのないはちの子を会わせてあげたい、とも思っていた。

 そのことをマーサの大叔父さん(マーサ祖父の弟)に話したところ、
「長い間室生に行っていないし、親戚に会いたい。」
と同行することになった。今は滋賀県に住んでいるが大叔父さんにとって室生は生まれ故郷である。
 しかし、われわれ7人組が乗るレンタカーには大叔父さんが乗られるスペースがなかったので、大叔父さんは自分の車(ベンツ)に乗って、2台で出発した。

 大叔父さんは80歳になったばかりである。
 にもかかわらず、自らベンツを颯爽と運転する姿を見て、トーダルは
「80歳に見えない。しかもおしゃれだ。」
と評した。
 スキー帽をかぶっている大叔父さんが、ベラルーシの芸能人をうならせるほど、おしゃれなのかどうか、マーサにはよく分からなかった。が、まあ、うれしいことではある。

 途中ガソリンスタンドで給油したときに、トーダルは
「ベンツに乗りたい。」
と言い出し、この二人乗りのベンツに大叔父さんと乗ることになった。
(それにしても、男はどうして車となると、子どもみたいになってしまうのだろう。マーサにはよく分からんよ。)
 ちなみに大伯叔父さんが乗っているベンツの車種はSLK350というもである。
(詳しくはこちら。)

http://www.auto-web.co.jp/newmodel/import/germany/CHRYSLER/SLK350/index.html


 次に停車したのは昼ごはんを食べるために、道の駅に到着したときである。
 トーダルはにこにこしてベンツから降りた。そして「ベリーベリーナイス! 本当いい車だね。」と言った後、
「でもこんなスーパーカーには金髪の美人と乗りたい。」
と(問題)発言。
 そのときのマーサの表情(なにー? 80歳のじいさんより、金髪美人のほうがいいだと? だったら乗らなきゃいいだろう!)
を見たトーダルは、すぐに
「では、大富豪のおじさんと、その遺産相続人が乗っている、という設定でどうでしょうか。」
と発言し直した。(それもねえ・・・。)
 
 道の駅では、食券を買って、山菜入り炊き込みご飯やおそばなどを注文したわれわれ8人組。

http://www.kkr.mlit.go.jp/road/michi_no_eki/contents/eki/n09_hariteatimeresortstation/index.html


 ベラルーシ人男二人は、鶏肉のから揚げどんぶりという、やや洋風な料理を初めて注文した。おいしいと言っていたが、珍しく
「お腹がいっぱいになった。」
と言っていた。確かに全てのメニューで量が多く、私ははちの子の二人で一つの「炊き込みご飯とそばのセット」を注文して正解だった。

 満腹して外に出ると、駐車場で二十歳になるかならないかの女の子が、走り回りながら、大声で何か言っている。
 これは駐車場の一角で焼き栗の店が出ていたのだが、そのバイトの女の子が駐車場を端から端へ走っては
「焼き栗いりませんかあああ!」
と宣伝して回っているのである。しかも、その焼き栗を買っている人がいない・・・。
 私が、日本にはいいことばかりあるのではない。(←ベラルーシ人は金持ち国ニッポンでは、日本人みんな楽な生活をしていると勘違いしている人が多い。)資本主義国ニッポンで仕事をするのは大変である、安い時給であんな労働をしているあの女の子をよく見よ、というようなことを話すと、捨平は
「俺にはあんな仕事はできん。」(←当たり前だ。)
とつぶやき、トーダルは、どうしてあんなに走り回らないといけないのか理解できん、という顔をしていた。

 さて、その後また2台の車に乗り込み、室生へ出発。どんどん山道へ・・・