5年以上前某日、マニラ市内のホテルを朝11時頃チェックアウトしてタクシーでNAIAに向かった。そして当然の顔してカウンターでパスポートとプリントアウトしたバウチャーを見せる。
カウンタースタッフが「あなたのフライトは午前中の便でした」。
かーーっと顔に血が上り、唖然とする私。やってもーた。
そして血が引いた。
当時まだ勤め人であった私は、明日から出勤なので帰れなければヤバイ。
JALに乗り遅れた。正確に言うと乗り忘れだ。
午後便だとお思いきや午前便だったパターン。
カウンタースタッフに私が「午後の便に振り分けて貰えないか」と頼むと、乗り遅れなので帰り便は実費買い直しとの説明。
遊び過ぎた私は手持ちのキャッシュが乏しい。カードだとしても当時の私は今でも同様だがワランペーラな訳で、カードの残額が気になりハラハラした。第一片道の正規料金っていくらだ?
ほわーっと12万円位かと予想した。結構ヤバイ。
恐る恐る聞くと「約7万円」だと。うーん思ったより安かったが手持ちは数万円。これでカードが使えないとどうしようもない。
「カード使えますか?」
「大丈夫です」。あー良かった。
しかし続いて「カードで支払いは大丈夫ですが、既に満席です。」
重ね重ね、あーやばい。
今はフィリピン人の旅行者も増えて満席も珍しくないが、、当時は甘く考えていた。しかしそうだよな。フライト直前だから厳しいよな。
スタッフから、まだ乗客のチェックインを締め切っていないので、離陸直前まで待ってくださいと説明があった。親切にパイプ椅子を出してくれてカウンターの脇で座って、「あいつなんであんなとこに、ぽつっと座ってるんだ?」と言う、並ぶ他のチェックイン客怪訝な視線に耐えながら待つ。
待つこと1時間半程度。スタッフから「セブから乗り換えののお客様の到着が遅れて4席キャンセルが出ました。」あー助かった。
手続きをして支払いもカードでなんとか済ませて。心の片隅で遅れた人たちに気の毒と思いながら帰途についた。
それ以来念の為帰国前日にフライトの時間確認を欠かさなくなった。
余談だが、後日同カウンターで私の前の人が手続き中カウンタースタッフから「これは昨日のフライトでした」と告げられ唖然とする紳士を見たことがある。
皆さん気を付けましょう。
(写真のNAIA見取り図。13ゲートは無いのね)