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ひとり朗読のススメ~「太平記」

2020-05-25 | 2022夏まで ~本~
「読売新聞」(5月24日付・朝刊)を読んでいたら、
「ひとり朗読で声を出す」という特集がありました。

なんてタイムリー!
実は、私、ここ最近、『太平記』(岩波文庫)を朗読していたんです。

記事は、緊急事態宣言が解除されても、すぐに生活は元に戻るわけもなく、
家で過ごす時間は、やはり長い、「朗読」がオススメですよ・・・という内容。

さらに・・・

声を出さないと、喉の奥にある「声筋」が衰え、声が出にくくなる・・・
それだけではなく、身体に力が入らず、よろけやすくなる・・・
高齢者の誤嚥性肺炎とも関係してくると、続きます。

・・・ひゃっ!

わたしは、50代後半・アラカンですもん、危険、危険・・・!
そういえば、なんか最近、むせることが増えてきたもんね。怖いわぁ~


記事では、朗読サイトや、おすすめテキストも紹介されていました。

『声に出して読みたい日本語』の斎藤孝教授は、
やっぱり古典を、おすすめでした。

「名場面を抜き出して読んでみる。
『平家物語』なら那須与一や敦盛の最期など。
合戦の部分などは盛り上がると思いますよ」とも・・・




アタクシ、嬉しくなりました。

「太平記」を読みながら、合戦部分って、黙読より朗読の方が断然良いなぁ、
文語のもつリズムが心地くて・・・
「さすが、語り物!」と感じていたんです。

もちろん、あのメチャクチャ長い、「太平記」を最初からなんて読んでいません。
私が読みたかったのは、楠木正成と新田義貞の最期ですから・・・
兵藤裕己校注『太平記(三)』(岩波文庫)を、いきなり読み始めました。

結果、古典とは言え、「太平記」の文章は平易だと感じました。
子どもの頃、ダイジェスト版を投げて以来、ずっと敬遠していたので、
ちょっと意外な発見でした♫

うろ覚えなのですが、前田愛氏が、
近代以前の読書は黙読ではなく音読だった・・・と
いうような文章をお書きでした。

(ググったところ、前田愛「音読から黙読へ--近代読者の成立」、
『近代読者の成立』所収でした)

オルコット「若草物語」でも、ジョーが小説を朗読し、
家族が手仕事をしながら聞き入る・・・
という場面がありましたものね♫

今、私がしていることや、新聞にオススメの朗読は、
近代以前のような、誰かに聞かせるためのものではありませんが・・・
それでも、声に出して読む、という読書も、なかなか良いものです♫

ところで・・・
なぜ、今「太平記」を読み出したのか、それは、またいずれ・・・
NHKの大河ドラマ「太平記」・再放送のせいではありませんw


(書影は版元ドットコムよりお借りしました)

「緊急事態宣言」発令.46日目。
本日、全国的に、いよいよ解除の方向だとか・・・
正直、不安はありますが・・・
「新しい生活様式」に慣れ、第2波、第3波に備えるしかありませんよね・・・

医療従事者の皆様、エッセンシャルワーカーの皆様に、心からの感謝と敬意を。
どちらさまも、我が家も、どうか、今日の日を無事に過ごせますように。

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お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
勝手ながら、ただいま、コメントをご遠慮しております。

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