母とわたしたち夫婦と出かけた、
1泊2日、信州の旅。
初日の目的地・白馬五竜高山植物園を
後にすると、母が言ったのです。
「あ~、もう半分は過ぎたのね・・・
楽しいことは、すぐに終わっちゃう・・・
あんなに楽しみにしていたのに」と。
同じことを、宿に到着しても繰り返し、
その晩も、何度も何度も言うのです。
・・・そんなに楽しみにしてくれていたの!?
ちょっと驚きました。
母とは、毎年、数回は旅行をしますが、
こんなことを言うのは初めて・・・
それが、娘としては妙に刺さるのです。
(吾亦紅ワレモコウ)
八十代に入ってから、
何をするに億劫がっているような母。
もう何十年も前、
両親と、晩年だった父方の祖母(母には義母)と
三人で旅行したとき・・・
「おばあちゃんは、車を降りもせずに、
『もう見た!』っていうのよ~」と笑っていたくせに、
お母さん、今、アナタがそんな状態ですよ!
(女郎花 オミナエシ)
きっと、旅行の感覚が
今の母は、以前と違ってきているんでしょうね・・・
景色や名所は二の次、
それより、おいしいモノと買い物で
ちょこっと非日常感を味わえればオッケ~なのかな。
そして、一緒にいるのが、小うるさい娘でも
マンションにいるよりは楽しいんだろうな。
(名残のイワシャジン)
母は、数年前に、
友人のいるマンションへ引っ越しました。
将来、私や弟に負担をかけたくないと考えてのこと、
母自身が、寝たきりになった父を
三年間、自宅介護していたからです。
母は、いつも朗らかだったけれど、
ヘルプの私は週に2、3回しか通えなかったので、
身に染みて大変だったのでしょう・・・
一番近くで見てきたから、よくわかります。
(介護をめぐってケンカもしたし😣 )
今は、お仲間と一緒で、楽しそうなものの
やっぱりね・・・😓
さすがに、翌日になると、
あきらめたのか、何も言わなくなりましたが・・・
気のせいか、口数は減ったような・・・
道の駅で買った
「イワシャジン」の苗を大事に抱えて
マンションへと帰った母。
想い出すと、なんだか泣けちゃって・・・
わたしの年齢で、母が元気でいてくれる幸せは
十分、わかっていますが、
それでも、もっと、もっと、と願ってしまいます。
もう自分がグレイヘアのシニアなのにね、
お恥ずかしいです😣
📷画像は五竜高山植物園で見かけた花々です。
冒頭は「らんまん」に登場、「キレンゲショウマ」です。
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おつきあいいただき、どうもありがとうございます。
こちらは晴れマークがズラリの一週間です。
どうぞ、ホドホド、お手柔らかに・・・
「優しい風が吹きますように」
母に、もう少し優しくしてあげたいのですが、
年をとってからの母は、
物凄く我儘になってしまって…
中々、想いは、伝わりません。
わかります!
ウチの母も、もんのすごく我儘というか、マイペースというか。
苦労していますよ~
キモチは↑の記事なのですが、実際は、けっこうキツくあたっています。
まぁ、母と娘ってそんなものですむのですが、
母と息子は、また違うから難しいでしょうね。
お察しします。