ご近所を散歩したら、バラを丹精しているお宅がたくさんあって、
楽しませてもらいました。
遠出ができない今、嬉しい限りです。
気のせいか、どこのお宅も、ピンクのバラが多いような・・・
・・・って、私がピンク好きだからか!?
大好きなモンゴメリの「アン・ブックス」には、バラがたくさん出てきます。
髪に飾ったり、部屋に飾ったりするだけでなく、マシューのお墓や
へスター・グレイの庭に咲かせたり、マリラ秘蔵は、ばらのつぼみの茶器!
村岡花子訳『アンの夢の家ー第六赤毛のアンー』(新潮文庫)では
アンが、幼なじみのギルバートと結婚し、
医師の妻として、海辺の村で新婚生活をスタートさせます。
やがて、華やかな美人なのに影のあるレスリーと知り合いました。
数年後の八月、アンの夢の家が「おそ咲きのばらで真っ赤に染ま」る黄昏・・・
レスリーは言います。
「わたし赤いばらが大好きですの。
アンはピンクのばらが一ばん好きですし、
ギルバートは白が好きなんです。」
さらに・・・
「ばらは愛の花です。
世界は何世紀もの間ばらを讃えてきました。
ピンクのばらは希望と期待を意味し、
白ばらは消えた愛か捨て去った愛をあらわしています。~中略~
赤ばらは勝利を得た完全な愛です」(233、234頁)
花の意味を語る人物は、レスリーではありません。
レスリーは、シリーズ中、おそらくもっとも、悲劇的な身の上を持つ女性・・・
この場面は、その人生を一変させる、瞬間でもありました。
そんな大事な場面で、「ばらの花」が出てくる・・・
この年齢になっても、しみじみ素敵だなぁと感じるのですから
少女の頃は、どれほど鮮烈だったか・・・w
そういえば、若かりし頃は、赤いばらが好きでした。
レスリーの「勝利を得た完全な愛」に憧れたのでしょう・・・
でも、「アン」と出会った頃から、数十年・・・
今はピンクのばらに、ひたすら惹かれます。
花言葉を意識したわけではありませんが
無意識のうちに「希望と期待」をピンクの中に見いだしているのかも・・・♪
「緊急事態宣言」発令・37日目。
39県で解除されたものの・・・我が県は、病院での集団感染の発生が続き、
新しい感染者数が、東京都の人数を越えた日まで出て、愕然・・・
とにかく、今まで以上に気をつけて、過ごすしかありません・・・
医療従事者の皆様、エッセンシャルワーカーの皆様に、感謝と敬意を。
どうか、どちらさまも、我が家も、今日の日を無事に過ごせますように。
◆引用:モンゴメリ作 村岡花子訳『アンの夢の家ー第六赤毛のアン』新潮文庫
なんと、昭和33年初版、昭和37年7月の十一刷でした!
小学校卒業の春休みに、担任の先生から愛読書をいただきました。
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お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
勝手ながら、ただいま、コメントをご遠慮しております。