われらMちゃんまんファミリー!

サンニンは形を変えて続いていくのである。

明鏡というオトコ。

2014-05-27 | 明鏡のこと。

明鏡の具合の悪さは 癌の仕業ではなかった。

 

胃捻転。

 

まさかの胃捻転。

 

 

 

 

 

下痢は治まるどころか どんどん酷くなっていく一方で

苦しいのか うめき声を出したり ひんひん泣いたりしていた。

 

先生に相談して 抗生剤と下痢止めを服用させることにした。 

明鏡は抗生剤で下痢をするから今までは使わなかったのだけど 今回はダメもとで、と。

 

 

 

その夜。

 

もう大丈夫。もう苦しくないよ、だってさー 今オマエ いい薬を飲んだんだぞ。

もう大丈夫。今日はゆっくり眠れるよ。と言って ちゃんまーも横になった。

 

なのに 全然楽にならない。 苦しそうで痛そうで。

おかしいねぇ、薬が効いてくるまでお腹撫でてやるよ。

 

と言って隣に座ったら 寝たままの明鏡が おしっこみたいな水様便をチャーっと漏らした。

明鏡ホンニンもびっくりしていた。

 

いいよ、いいよ。寝たままウンコしたっていいんだよ。  今夜は雨だから丁度いいってもんだよ。

 

と言ってる矢先に 今度は 血の混じった水様便、大量。

 

おかしい。

 

この時やっと そう感じた。 

 

お腹 どうした?と言って介護ベストを取って触ってびっくり。

 

お腹が異常に硬く パンパンに張っていた。

 

 

もうそれからのことは あまり覚えてない。

 

慌てて洋子先生に連絡して 一刻を争う事態だから 近所の病院を探して  でも近所の病院は深夜だったから

連絡取れなくて  だったらこっちへ連れてこいって言われて

いつもならぶっ飛ばして30分の道のりを なんでかわからんけど15分で到着した。

 

 

なんでかわからんのは明鏡も同じだった。

あんなに車に乗るの嫌がってたのに あんなに苦しくて立ち上がれない状態だったのに

『明鏡 病院へいこうな』って言った途端 自力で立とうとしてくれて 素直に車に乗ったのだ。

 

 

病院へ到着したとたん 明鏡は気絶した。

 

ギリギリだった。 よく耐えた。 

 

状態は悪かった。 癌が栄養を取ってしまってるのも良くなかった。

手術を耐えられるかどうか 微妙だった。

 

 

オペの終了を待ちながら思ったのは もうこのまま逝ってもいい、ということだった。

 

あんなに苦しかったのが取れただけでいい。 もう苦しまなくていいんだから。って思った。

 

終了まで4時間。

 

 

明鏡は生きてた。  なんて なんて強いオトコなんだろう。

 

ペラペラの体に チューブをいっぱい付けて  まだ麻酔から覚めてないのに

『明鏡』と呼びかけたちゃんまーの声に反応して 先生たちを驚かせた。

 

 

明鏡 オマエは なんて健気なオトコなんだ。

 

 

あのさ、 さっきちゃんまーさ・・・

 

うっかり このまま逝ってもいいって思ったけど やっぱりやめような。

せっかく生きてるんだから ついでに もうひと頑張りして家に帰って来い。

 

やっぱりオマエは ちゃんまーの腕の中で死ぬのがいいよ。 うん。

 

 

 

 

 

 

 待ってるから 戻って来いよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明鏡 絶対に帰って来い。

 

 

 

 

 

明鏡は運も強いオトコらしい。

たまたまオペ室が空いてて たまたま準備も整ってて

たまたまスペシャルなスタッフが全員揃っていたそうだ。

 

 

先生と スタッフのみんなに心からの感謝を。 

 

 

 

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