宮城の作家希望

作品など

心の変化ディヴェスト

2020-09-02 08:42:00 | 小説
この世界は復興している、街も人も元の穏やかな生活を取り戻しつつある。
もっとも魔法と言う概念を受け入れて人々の生活は多少変わっている。
『おはよう』と言う自然界への挨拶をする人が増えている。彼等には見えているのだろうか精霊達が、

そして私達の生活の場である大学も建て直され元の生活を取り戻している。黒井さんは無事合格して高校生に『おはようございます』と相変わらず図書室に入り浸りだ、と言うのも高校も同じ敷地内だからなのだが、

変わった事と言えば心さんが紅茶にはまり図書室内に喫茶室を作った事か、
評判良く高校生や大学生が寄って来ている。
男性が多い気がするが心さんの人気なので気にしない事に、ーー気になるが、

もう一つ心配なのは最近気絶する事がおおくて、この前もトイレで気絶して闇天使が医務室に運んでいた。
また、重い物を『私が持つから』と言った拍子に胸に触れてしまった。少し柔らかい感じが、
『無理するなよ』
『ありがとう』いつにも増してはにかんだ笑顔になって『少し背が伸びたの』と嬉しそうに笑った。

全く自覚が足りないんだから貴女は全てにおいて成長してます、私のハートがもたないくらい。です、置いていかないで下さい。
『心さん、紅茶おかわり』客の声が気になる。
『本当に』
私の不安は増すばかり。アルバイトに入ったアカネさんにも『大変ね』と笑われた。
当然、他の女性陣にもからかわれている。

今夜辺り告白したら、
闇天使に言われる。が勇気が、そんな夜の事
二人で夜空を眺めたいた。心さんが心なし寄り添ってキスを交わした、今日はこれが限界。
懐かしい甘い香りを嗅いだ。