宮城の作家希望

作品など

最終回

2020-09-20 22:52:00 | 小説
闇天使が教えてくれる。知りたい事も知りたくない事も。

魔法で暫くは私の死は隠されたが、それも、貴族の密告で民衆の知る所となった。
望みの書も見つからない状況では隠す意味はなかった。更には女神ナーガは女神の力を失っている事も知らされた。

貴族は勿論民衆もみな去っていった。
残ったのは騎士団だけだった母と共に戦った。
ジラート王子は親に反対されながら私を最初の妃とした。
父とママは最後までグランデシアを残った騎士団と共に守りました。ナーガ国も協力してくれました。

『行くのね』
『はい、見届けましたから我が一族のわがままに付き合ってくれてありがとう』
言うとナタリーは母の姿となり消えてしまった。

母はこうなる事を知っていて最期まで私の側に居てくれた。
『ありがとう』
そしてそれを可能にしていたのがあの仮面の魔術師エレガでした。
もう一人のナターシャは母とは双子の姉妹でしたが死産で魂だけの存在なのだそうです。

『まあ、聖女だからこその技と言えるね所で君はどうするのかな?』
『はい、私は闇天使として戦います』
『その道は今まで以上に楽ではないよ覚悟は出来ているのだね』
私は頷いた。隣の現闇天使に笑いかけながら。




ローレルロール最終回
次は、仮面の魔術師エレガの物語

#15提案

2020-09-20 13:51:00 | 小説
ある時から私の体が老化を始めていた。それが今ハッキリと目に見える形になっていた。
体が機能を止め始めたのだ、もう時間はない。

その事を彼女は告げた。
私を見守り続けていた人物
闇天使
『私はかつて全世界の闇として時空人と戦っていました。そんな時に大聖女は現れ私を光と闇の融合した姿としての天使にしてくれた。そして私が自由に暮らせる様に女神の書と言われる本を作ってくれた。
所が貴女の先祖の魔導師がその本を使い魔法を使った、それが血の魔法と言われる聖女魔法の始まりになったが所詮は人間の体で大聖女の力を使うのだから無理が生じて生命を縮めてしまう。まさに今の貴女の状態です。確かに本を探せば助かるでしょうが時間がかかり正常な状態には戻らない。
もう一つは、私と融合して天使になる事です心も力も貴女のものです、その代わり天使の使命をまっとうする事になります。
此処での時間は永遠戻る事も自由です。
待って幸せに浸るか、融合して天使の人生を選ぶかは貴女自身です』

彼女の声はしなくなった