闇天使が教えてくれる。知りたい事も知りたくない事も。
魔法で暫くは私の死は隠されたが、それも、貴族の密告で民衆の知る所となった。
望みの書も見つからない状況では隠す意味はなかった。更には女神ナーガは女神の力を失っている事も知らされた。
貴族は勿論民衆もみな去っていった。
残ったのは騎士団だけだった母と共に戦った。
ジラート王子は親に反対されながら私を最初の妃とした。
父とママは最後までグランデシアを残った騎士団と共に守りました。ナーガ国も協力してくれました。
『行くのね』
『はい、見届けましたから我が一族のわがままに付き合ってくれてありがとう』
言うとナタリーは母の姿となり消えてしまった。
母はこうなる事を知っていて最期まで私の側に居てくれた。
『ありがとう』
そしてそれを可能にしていたのがあの仮面の魔術師エレガでした。
もう一人のナターシャは母とは双子の姉妹でしたが死産で魂だけの存在なのだそうです。
『まあ、聖女だからこその技と言えるね所で君はどうするのかな?』
『はい、私は闇天使として戦います』
『その道は今まで以上に楽ではないよ覚悟は出来ているのだね』
私は頷いた。隣の現闇天使に笑いかけながら。
ローレルロール最終回
次は、仮面の魔術師エレガの物語