宮城の作家希望

作品など

#14ナーガの考察と皆んなの声

2020-09-19 14:20:00 | 小説
私は眠ている。どれだけ眠ているのかはもはや理解していない。時折声が聞こえると意識する位の感覚だけが今の私の全て。

特にママ、ナタリー、父の声が良く聞こえる。
父は謝罪の言葉が多い、ナタリーはよく体を拭いてくれる優しく声をかけながら丁寧に丁寧に終わると綺麗ですよ姫様と言ってくれる。

ママはもうずっとメイドなのかと思う位いにそばで声をかけている。その中で、あの言葉を、
『この状況は、、と同じか、それ以上。
ならば女神の書があれはもう無い。
、、が居ない以上、書も無い。だがもしも女神と聖女が別の存在なら、可能性はある。それにかけるしか方法は無い』

それっきりママの声は途絶え
『キット女神の書は見つかります姫様カンバッテみんなが探しています』

エレナレナやジラート王子の声も聞こえた。
それと、声ではない何かが、暖かく優しく見守っている。
私は何も出来ないけど信じます皆んなの力を信じて待ちます。