宮城の作家希望

作品など

6 、杖の秘密

2020-09-28 12:57:00 | 小説
エレガとアカネは花の咲く草原を近くの街まで歩いている。
その中でエレガは不思議に思うのだった。
自分は魔法で移動していて疲れないが、アカネは自力で歩いていて疲れないのかと言う疑問だった。
『もう1時間歩いているが疲れないのか?』
『ヘェー優しいのね平気よ学校までだって1時間は歩くよ、まあ最近魔物と戦ったから体力はついたかな!』

そんなものかとエレガは考えるのをやめた頃2人は街の入口に着いた。周りを石壁が囲んでいる。横には軽装の兵士が1人立っていた、ので軽い挨拶を交わし中に入ると人だかりが出来ていた。

その中心に居たのはあの女の子だった。
見ると何やら皆んなの治療をしているらしい。
『それは私のフラワーステッキよ返して』
突然飛び出し叫んだ、その有り様に誰もが止まっていた。『そうか原っぱで拾ったのだ、中々面白い物なのだ返すよ』
そう言うなり杖をアカネに返すと葉っぱの服はバラバラと辺りに散り女の子は、小さな背中に羽の生えた妖精の姿に変わっていた。
同時に杖から魔力がアカネの体内に流れた。

それは一瞬の事でエレガ以外に気づいたのは、輪の中にいたローブの男位だろう。
『面白い』と短く呟くとその姿は消えていた。

あれは、
『ねえあなたさっき人の傷を治してたのはどうして、人と妖精は仲が悪いと聞いたけど』
『えっ、そうだな、何故かな、うん杖のせいかな仲良くしたくなったかな、ヘェー、』
妖精はそう言うと笑っい照れ臭そうにアカネの周りを飛びまわり笑っていた。

あとでアカネは杖を作ったのは闇天使だと教えてくれた。
『杖が気を付けろ』て言ったとも