12・11・2
生命活動について…
感動が、停止した生命活動を始動させた…
生命活動とはいったい何か。
日経私の履歴書蜷川幸雄氏が
文中でパブロフの犬の話に触れた。
所謂、条件反射の話です。
餌を与える度にベルを鳴らすと、餌を与えなくても
ベル音を聞いただけで犬は唾液を分泌しる。
私はベル音だけで唾液を分泌したのではなく、
ベル音によって、犬は
餌をイメージするから唾液を分泌するのではないか、
と考えました。
梅干を想像すると
唾液が口いっぱいに広がります。
唾液の分泌だけではなく、
内臓諸機関が準備態勢を整える、と考えられます。
宮崎良文著「森林浴はなぜ体にいいか」(文芸新書)によると…
生理人類学の手法で次のことが明らかになっている。
森の中を歩くとストレスホルモンが減少する。
小鳥の囀や小川のせせらぎの音を聞くと脳活動が沈静化する。
杉材の香りに血圧が下がる。
自覚的には感知できなくても、身体の内部では確実に変化している。
更に森林浴を想像しても、
森林浴をしたのと同じ生理的に変化する。
実験的に明らかにされている。
想像する、つまり思い、に
生理的代謝を促す力が働く。
つまり生命活動が開始する、と云える。
一輪挿しに活けたバラを見て、
「きれいだな…」と思った。
停止していた生命活動が始動したのです。
猜疑心、悲観、絶望はこの反対の働きが始動する。