モジリア

74歳のブロガー。ギネスを目指す!(^^)!
おじさんが読む「赤毛のアン」

ホンの少し心を解放

2012年09月09日 | 折り紙切り紙

12・9・9 

 無財の七施

ヒントになったのは幸田露伴の

「五重塔」をノートに丸ごと書き写したことです。

 

朗円上人を慕って全国各地から集まる学僧のため、

感応寺がもう少し広いと良いな、と

朗円上人が漏らした一言に人々は動いたのです。

 

寄金が集まり感応寺が建立されてもまだ、寄金が余っている。

余った寄金で五重塔を建立します。

 

徳に人は動くのです。

のっそりと云うあだ名の十兵衛、腕は確かでも

世間音痴の男が五重塔建立に情熱を燃やす。

 

朗円上人の徳が

十兵衛に眠っていた情熱を掻き立てた、と云える。

 

十兵衛が積極的に動いたのは朗円上人を訪ねて

五重塔を建てさせてくれるように頼んだこと、

五〇分の一の雛形(模型)を作っただけです。

 

感応寺を請負い、立派に仕上げた川越の源太の敵じゃない。

五重塔に関して、源太はアレコレと十兵衛に働きかける。

十兵衛は「いやでござりまする」と云って断る。

源太は少しずつ譲り、十兵衛はそれを断る。

源太は動く。十兵衛は動かない。

やがて源太は全面的に撤退して十兵衛が五重塔を建立する。

 

九月五日にこのブログで申し上げた

東京ドームで見たビールの売り娘はお客の方が動いている。

基本的には、売り娘はお客さんに係っている。

 

他方の売り子は如何か、

ビールを買いそうなお客をいち早く見つけよう、としている。

 

一度お客さんを見つけると、

心はビールの受け渡しを出来るだけ早く終わらせることに集中、

次のお客を見つけようとする。

買ってくれた目の前のお客に心が係わっていない。

 

一円でも一〇円でも多く売り上げたい欲がそうさせている。

 

養護老人施設に入居するお年寄りの歓びの一端に係っただけで、

私の方が次々とある種の能力を開発された。

 

落描き絵地図、落描きスケッチを描くことは、

一途な欲得の心をほんの少しだが、解放したと云えるのではないだろうか。

そのことが人を動かす原動力となって、ヤクザと縁が切れた。



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