おじさんが読む「赤毛のアン」（２２）再び三度道はひらける

１１・１２・１１　（日）



第２２章

「アンお茶会に招かれる」

「今度は何事が起ったというの」とマリラがアンに聞く。

アンが郵便局から帰った時の様子は
尋常じゃなかった。

牧師館のお茶会にアンは招かれた。

招待状にはミス・アンシャーリと宛名が書かれている。

天にも昇る思いだった。

お茶会の前の晩、

「明日は雨かもわからない」と
マシュウが云う。

ポプラの葉音さえ雨音に聞こえる。

牧師館のお茶会に招かれたことは
最高の出来事、
それに相応しい天気であってほしい。

アンにはチョッと弱気な心がある。

こうした歓びようの反対に
失望、落胆がある。

マリラはアンの起伏の激しさを心配して、
出来るだけなだらかなものにしようとする。だが、

その努力をそろそろあきらめかけている。

おじさんはチョッと横道に逸れます。

アンが牧師館のお茶会に招かれる。

思いもよらない新たな世界が
またまた開かれてゆく。

アンは夢を見ることは知っているが
現実の世界は全く知らない。

夢の世界に比べると
現実の世界はさらに広くて深い。


おじいさんが注目したいことは

アンはお茶会へ招かれたのです。

アンの情熱的な生き方を
周囲の人たちは共感している。

そしてお茶会に招き入れているのです。

道は開くのではなく、開かれるのです。
どうぞどうぞと道を譲ってくれる。

どうぞどうぞと招き入れてくれる。
牧師館のお茶会に招かれたのです。

写真の説明

南天の木です。赤い実は冬を表します。
フリーハンドで描いたような
真っ直ぐ上に伸びた
南天の木の姿が好きです。

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