福毛

大事にしていたムーちゃんの福毛を抜いてしまった。
家族みんなで？大事にしていたのについついピピっと摘まんでしまったんでござる。
これが出来心ってやつなんだな・・・大変なことをしてしまった。

それでも私は、簡単に抜けたのであれっ寿命か？？？って思っただけだったんだけど
ムーちゃんにしこたま怒られました。
「痛っ」
「あーごめん。痛かった？」
「何したの？抜いちゃったの？」
「うん。抜いちゃった。ごめんね。」

これで終わるかと思ったらギャンギャン泣かれた。
泣きながら怒られた。
「元に戻してよっ」
「えっ！！！」
「ちゃんと元に戻してよ～抜いた毛見せて！」
「これです・・・」
再び大泣き。。。

「ちゃんと謝って！」
「ごめんなさい」
「元に戻してよ～」
「それは出来ないんだよ。ごめんね。」
「何すんだよ～も～」
「あっそうだ、この毛とっておこうね。」
と言ってムーちゃんの髪の毛を入れてるビンにセロテープで貼ったが、またまた大泣き。

泣きながら「ムーちゃんのこと許してくれる？」
「お母さんのこと許してくれる？ってこと？」
「違う～ムーちゃんのことだよ～」いったい誰に許してもらいたいんだ？？？

思えばこの毛は、ムーちゃんの３年間の人生の半分以上を一緒にすごしたパートナーなんである。
それなのに一度もこの毛について話したことがなかったのは不思議だ。
もっと早く聞いとけば良かったな～。
「ムーちゃんのここ（もみあげ付近）にちょっと硬い毛があるでしょ。これって気になる？」って。
最初は繭の糸みたいに細くてキラキラしてたのに、ちょっと頼りない針金レベルに太くて硬くなってたし、長さも１５ｍｍ位に伸びてました。
今更聞けない。また泣かれそうだもん。

ダンナに話したら怒られそうだなぁ
抜くなっておめーが言ってたじゃねーかー。わが家が安泰なのはこの毛のおかげかもって言ってたくせによ～って。
実はこの毛、誰もが抜きたい衝動をおさえて今日まできたんである。

ムーちゃんは誰に許してもらいたいんだろうか？
わが家は安泰じゃなくなるんだろうか？

３０分位怒ってたし、しばらくの間は責められそうです。