ももはな日記 ~南フランスでの子育て~

ボンジュール☆
ますますオテンバ娘に成長。
日本から遠く離れたここ南フランスで子育てをしています♪

マタニティ・スクール

2011年07月17日 | 妊娠後期(28~39週目)
先月からマタニティ・スクールが始まりました。

私の通院するラ・シオタ中央病院の産婦人科が運営する講座で、様々な講座が設けてあります。

水泳・針治療・食事療法など興味深い講座がたくさんあったので、
私は、その中でもヨガの講座を希望していました。
しかし、タイミングが合わず、
その講座は、受けることができませんでした。

その代わり、もっと出産や育児に直接関わる講座を薦められたので、
その中でも特に興味があった「授乳」と「無痛分娩」「退院後の育児の仕方」「分娩について」を選び、
予約を入れてもらいました。

先月は、「授乳」についての講座。
受講するため、たくさんの妊婦さんが部屋に集りました。

付き添いで来ている男性は、私の夫と、もう1カップルの旦那さんだけ。

多くの妊婦さんが、羨ましそうにこちらを見ていましたが、
私は、いい加減、もう、1人で講座に行きたい気持ちがありつつも、
フランス語の専門用語が飛び交うマタニティ・スクールで、
大切な事柄を聞き漏らさないで聴くなんて、そんなコト…無理。

やっぱり夫がいないと、外国で出産する以上、私だけでは言葉の壁は乗り越えられないのが現状です。

でも、「私だけでも受講する」という自立した気持ちで、仏語辞書をカバンに入れて病院へ行きました。笑

さて、
この日は、現場で働く助産士さんが講師となって、「授乳」についての説明がありました。
と言っても、「実際、このように授乳します」と手取り足取り技術を学ぶものではなく、
「母乳」の重要性を説く概念的な・哲学的な講座で、フランスって凄いな…と感じました。

助産士さんは、特に、「赤ちゃんとのスキンシップ」がどんなに大切か、と説明。

私の傍らにいる夫は、聴き漏らさないよう、あとで私に説明ができるよう、カリカリとノートにメモ書き。
学生時代、こんなに熱心に勉強した事がない…と言わんばかしに、真剣でした。
もちろん、メモ書きしている妊婦さんはチラホラいましたが、夫は、男性なので、余計目立つ。
でも、全然、本人は気にしていないようで、逆に、講師の助産士さんに感心されていました。


今月に入り、
次の講座は「無痛分娩」についてでした。

この講座は、必ず臨月に入ったら受講するよう言われていた重要な講座。
「無痛分娩をどのようにするのか?」実際の映像をモニターで観ました。

麻酔を使い背骨にある神経を眠らせ、痛みをなくして分娩に望むので、
注射器などを身体に刺し、チューブの通す映像などが映し出されると、
何人かの妊婦さんが、目をそらしてたり、手で持っている紙で扇いだりして、
平静を保っていました。

注射や針、血、手術などが苦手な人は、妊婦さんになったら大変だろうな…と感じました。

私は、確かに注射されたり、いろいろ診察台に乗って、調べられたりするのはいい気分はしないけど、
でも、別に倒れたり、気絶したりするほどの恐怖もあるわけでもなく、
ホラー映画が大好きなだけに、病院での治療・診察・検査は、嫌いではありません。

逆に、夫は、病院が苦手でだったらしく、人が入院しているのを見舞うのも億劫がっていた…と聞き、
全然そんな風には見えなかったので、「えっ?」とビックリしました。

夫は、過去、少年時代にトキソプラズマ病に罹り、マルセイユの大きな病院に通院して、
注射を何本もされ、この病気が原因で、喘息にもなり、それまでは、かなりの健康児だったのに、
辛い少年時代を過ごした思い出があります。

今となっては、ムキムキと筋肉があり、身長も体重もあり、大柄な体型で、見た目にも健康ですが、
やはり注射は嫌いだとのコト。。。

そんなこんなで、
「無痛分娩」についての講座では、映像を観ながらの説明を受け、そのあと、全員が麻酔科に移動しました。

ここで、採血・血圧測定をして、
アンケートに答えて、「無痛分娩」を受けるかどうか?の同意書にサインをしました。

その後、診察を受けました。
診察は、私の背骨を調べるもので、麻酔科の女医さんが優しく背骨をチェック。
先生が「あら?この子、背骨が曲がってる…」と言い、
診察台の傍らにいた夫が「何か問題はありますか?」と尋ねると、
「普通なら(背骨が曲がっていても)問題はないです」とワケが分からない事をおっしゃっていました。

この私の背骨の曲がりようは、小学校の保健の先生にも指摘されていたことで、
20年以上も前に、すでに曲がっていた背骨を、今更、真っ直ぐにすることなんて…無理。苦笑

フランスで、「自然分娩」か「無痛分娩」かを選べるとは、思いもしなかった。

私の日本の周りの友人・家族・親戚などで、分娩方法を選べる話など聴いた事もなく、
フランスって、自由な考え方がこんなところにまで影響しているんだな…と感じました。





これは、私がステンドグラスで創作した「エンジェル・フィッシュ」
大好きなステンドグラス製作も、今は、全然していません。。。
この作品も、実家、祖母の家に飾られています。


臨月に入って

2011年07月12日 | 妊娠後期(28~39週目)
とうとう、臨月に入りました。

37週目の「正期産」、もういつ胎児が出てきても良い時期となり、「早産」の危機を脱する事ができて、
夫も私も、少し気が落ち着きました。

あとは、「安産」で出産するだけ。

毎日、この子の誕生日はいつになるのかなぁ…?と、カレンダーと”にらめっこ”しています。


37週目となると、発汗が激しくなり、とにかく冷たくしたタオルを額や首にあてて、汗を拭き取ったり、
足の付け根が、敏速に痛くなったりするので、座ったりする体勢を整えたりしています。
この足の付け根の痛み…すっごく、シンドイ。涙

胎児の足が、私のあばら骨を蹴るので、これまた痛くて、「イタタタ!!」と
叫んだりしてます…。苦笑

お家の中が、気温32度を軽く越えるので、夫も私も、庭のプールで涼んでは、
この夏の異常なまでの暑さを
どう乗り切ろうかと、四苦八苦しています。

今年は、この大きな臨月となったお腹を支えての暑さなので、格別、太陽の強さも堪え、
とにかく、熱中症にならないよう、
水分をガンガンとってます。

臨月をもう少し快適にむかえたかったのですが、真夏に出産するなんて、妊娠するまで計算ができないし、
そんな上手に?妊娠する事もできないので、まぁ、もう、ここまで来たら、仕方ないなぁ…と思ってます。
冬なら、また、別な問題も出てきたかも知れないし、お腹の赤ちゃんが、この時期に生まれたいのだから、
もう、自然に任せるしかないです。

私も夫も、真冬生まれ(誕生日が5日ほど違うだけ)で、真逆の暑い夏に、
自分たちの子どもが生まれるなんて思ってもおらず、
性格なんかも、私たちとは、全く違う子に成長するんじゃないかと…。笑

夏といえば、ヒマワリ。
きっと、私たち夫婦の「元気の素」になってくれると感じてます。

2009年の夏は、アルルという地方に夫と遊びに行きました。
アルルには画家のゴッホが滞在した精神病院があり、現在は、観光名所となっています。

アルルは、いたるところがゴッホが描いた風景が今でも残り、その描いた角度で記念写真を撮る観光客を
見かけました。

代表作「ひまわり」を描いたゴッホ。
プロバンス地方は、色彩が鮮やかで画家にとって「パラダイス」です。

今年は、全然、創作活動ができないけれど、
臨月に入って、毎日、出産の事を考えては、特別な夏を過ごしています。





べビィキルトが届いて

2011年07月08日 | 妊娠後期(28~39週目)
先日、実家の母から小包が届きました。

ずっと楽しみにしていた彼女手作りべビィキルト(おくるみ)が、2枚も!!入っていました☆
しかも、
「よだれかけ」まで、入っていて、すっごく可愛い…♪






私が、ここフランスにお嫁に来て以来、ちょくちょく実家から小包を送ってもらっていますが、
今回が一番楽しみでした。

夫と、小包を開け、中身の確認。
彼は、いつも、私の傍で、箱から出てくるいろいろな品物を、眺めています。

最近、
「僕のためには、何か入っていないかな…?」と箱の中を覗くようになりました。

日本が大好きで、日本から届く珍しい品々が、いつも私が使う物品なので、
自分のために届く品ではないと、分かっているものの、なんだか、期待しているのです。

今回届いた品は、主流は私たちの生まれてくる赤ん坊のためのモノで、出産祝いの品や
安産お守り、担当医に贈るプレゼント、出生届に必要な戸籍抄本、印鑑、祖母の手紙、
従姉妹の結婚式の写真など、貴重なモノばかり…。


肝心な夫のためのプレゼントを、母があらかじめ用意していたにもかかわらず、
私が「荷物の重量が重くなるから、入れないで」とお願いしたので、
傍らで箱の中を覗く彼に「あなたの分はない」と言うこともできず、
心の中で、「やば~い」と冷や汗をかいていました。

すると、
夫は、箱の底から何かを見つけたようで、すぐさま、それを手にとって、
「わぁ、これ僕のためだ!」とワクワク中身を開けました。

それは、私の妹と母が、実家にあるお洒落な雑貨屋で購入した浮世絵風のファイルで、
彼のために購入して、小包の中に入れてくれていたのです。

「良かったね!それ、あなたのためにだよ」と、私が言うと、
夫は、すごーく嬉しそうな顔をして、満足そうにしていました。

私は、心の中で、「助かった…」と、母と妹に感謝しました。

さて、
念願のべビィキルトが届いて、私は、周りの人に自慢がしたくて、早速、写真に撮り、
インターネットで、皆に公開☆



「これ、実家の母が私の娘のために作ったんです!」と、説明しました。

以前、このブログでも紹介した母の作るべビィキルト。
やっと、母自身も、自分の孫のために作る事ができて、ホッとしているところだと思います。

このべビィキルトと安産のお守りを、入院する時に持っていくカバンの中に入れて、
準備しています。







七夕飾り

2011年07月01日 | 妊娠後期(28~39週目)
7月に入りました。

妊娠後期の35週目を、もうすぐで終了し、来週から36週目に入ります。

安静を告げられてから、気分が暗く、たて続けに悲しい事やうまくいかない事が重なり、
夫とも穏やかに食事をする日が減って、最近辛かった中、
先日、
ラ・シオタにお住まいの日本人友人女性が「笹を持っていくので、一緒に七夕飾りをしましょう」と、
誘ってくださり、我が家で、飾りつけの作業をしました。

笹に飾りつけをして、七夕祭りをするなんて…何十年ぶりの事だろう。

笹の香りがして、日本の情緒ある季節の行事を、ここフランスで味わうのは、また格別なもの。

彼女のご実家のお母様が、わざわざ私たちのために「こより」を作ってくださり、
それをいただいた時には、なんだか、心がジーンとしました。

今年は、お腹の中に赤ん坊は、直接的には、七夕祭りに参加できなくても、
ちゃんと、私たちの会話も聞いて、子宮の中で、日本の行事に参加してくれてます。笑

もちろん、
今年の短冊に込める願いは、「安産」。

夫は、日本の伝統的な行事や情緒ある風物が大好きで、
飾り付けの作業には、参加しなかったものの、あとから、「七夕まつり」って、どんな行事?と、
訊いてきました。
織姫や彦星の話や、天の川の事なども説明。
日本人なら誰もが知っている事でも、夫は、全く違う世界で生まれ育ったのだから、もちろん知らない。
だからこそ、自分が知らないことに興味があり、こうやって、異文化交流が成り立つのです。

日本人同士では、打てば響く事も、外国にいたら、周りの人にイチイチ説明しないといけない事が多く、
けっこう面倒。
でも、違う国の人が、自分の国に興味を持ってくれているので、ちゃんと説明したい。

日本で暮らす事がいい時と外国で暮らした方がいいなぁ…と思う場合と、欲を言い出したらキリがない。笑

来年の今頃は、お腹の赤ん坊は、生後10ヶ月。
七夕祭りを一緒に過ごす事ができたら良いなぁ…☆



心のマッサージ

2011年06月24日 | 妊娠後期(28~39週目)
妊娠34週目に入りました。


「安静」を告げられて、1週間が経ち、先生の忠告を守って、この1週間どこへにも出かけていません。

本来、1人ででも、いろんなところへ出かけるのが好きな性格なので、この忠告は、かなり辛いもの…。涙

お家の中でする細かな準備も、少しずつ片付けていきながら…そして、
お腹の赤ちゃんの事を第一に考えて、
夫婦で助け合いながら、日常生活を送っています。


実家の母と電話で会話をするだけで、胸がスッと落ち着きます。
未熟児だった私をここまで育てた一番の理解者の母だからこそ、
私を励まし、自分の心の安定が保てるんだと
つくづく感じる…。

遠く離れていても、親子なので、つながっています。
そして、声を聞くだけで、癒されるので、まるで、心のマッサージをしてもらっているようです。


お腹にいる赤ちゃんは、母親の精神状態を敏感に感じ取るので、母親である私が、しっかり!しないと、
元気で良い子が育たないなぁ…と反省。

夫も、なんとか、この赤ん坊が、無事予定日近くまで、
私のお腹の中で育って欲しい…と真剣考えている様子。

あれやこれやと、娘や私の物品の購入準備を行い、プラス、日常的に必要なものも買い、
家計をやりくりし、念願だった洗濯機を浴室の洗面台横に設置し、
少しでも快適なマタニティ・ライフを送って欲しいと必死になっているのが、感じられます。


以前、紹介した庭にいる亀200匹のサラダどろぼう事件が勃発して、私のストレスもピークに達し、
実家の母は、とても心配してくれました。
彼女は、担当医から安静を告げられる以前に
「妊婦や胎児に何かしら影響が出てくる」と予測していました。
その勘は、見事に当たりました。


ストレスや疲労から来る早産の危険を担当医から告げられて、夫も私もとてもショックを受け、
このお腹の赤ん坊を守るのは、私たち親の責任だと、実感したのです。


最近、
夫の仕事場の同僚女性が、出産をしました。
彼女の出産予定は、7月下旬だったので、6月中旬に出産した!と聞いて、夫も私もビックリ。
もちろん「正期産」ではなく、担当医の指示の下、出産を余儀なくさせられました。
というのは、彼女のストレスが原因で、すでに子宮口が開き、しかも、胎児が2,100gから、
全く成長しない…というので、このまま、母親のお腹にいても育たないと、
判断されて、出産となりました。

この夫の友人女性の担当医は、実は、私の担当医でもあります。

私たち夫婦は、この夫の同僚友人から、あらかじめこの担当医の良さを聴いていたのです。

よって、私の妊娠が発覚後、主治医が紹介してくれた担当医の名前と、
彼女が薦めていた担当医の名前が一致したので、夫は、「やった!」とすごく喜びました。

さて、
この夫の同僚友人の早産の話を聴き、私たち夫婦は、益々、
「自分たちの子どもは、こんな早くお腹から出したらダメだ!」と、危機感が強くなり、
もっと、愛情をそそがないと…と、思い立ち、夫婦円満で仲良く過ごすよう心がけ始めました。


「親になる」機会が与えられた事に感謝して、安静に生活していきたいです。



以前、アイルランドで教会芸術(ケルト美術)を学んでいた頃の様子。
学校の瞑想やお祈りの部屋のデザイン作業で、壁画を担当しました。
やり甲斐のある楽しい仕事でしたが、アイルランドは寒すぎて、私には向いていないと感じました。笑