桃色鸚哥のため息

風の吹くまま、気の向くままに……

1月19日(木) 術後二日目

2006年02月17日 | Weblog
 夜中もずっとお腹は張り続けて、重湯も飲み始めたのでヘタすると浣腸されかねない。ずっと気になっていたが、ナースが起こしに来たときについに、プフフ!と出た(笑) いや~よかったよかった!! なにしろお腹を切っているからいきめない。なので、本当に自然にでるのを待つしかないのだ。これはこれで案外キツいものなのだよ。

 相変わらず起きて腰掛けるという動作には時間がかかる。まず身体を右向きにする。ゆっくりと脚をベッドの縁に移動させ、外におろす。右の肘を身体の下に押し込み、腕の力で身体を起こす。このときに左腕を支えに使ってしまうと、お腹が、切り口が痛むので使えない。起きるときは、カテーテルや点滴、背中のチューブを踏んだりつぶしたりしないように注意する。これだけで一苦労だ。起きると髪はボサボサ……そのまま結んじゃう。

 昨日1日、食事は取れなかったのでもう一度重湯から始める。身体を動かすと気分が悪かったのもどうやら治まり、お腹が空いたという感覚が戻ってきたようだったので、朝食の重湯はしっかりいただいた。

 医師が来て、今日取るはずだった背中のチューブ、まだ痛み止めの薬が残っているからもったいないので明日にしよう、でも歩いてトイレに行ってもいいよって言う。点滴と背中の痛み止めとオシッコの袋をぶら下げて、なんだけど……。でも重湯を飲み始めたら、ほどなく固形物も出てくるだろうに、この寝たきりではそれは困った話だって思っていたので、ちょっとホッとした。

 お昼には三分粥となり、おかずも里芋(きぬかつぎ)や、刻んだカリフラワーとトマトとつぶしたゆで卵のサラダ、なんていうのがついていて、少し食べた気はしたかな。ま、三分粥ったって、重湯に米粒が数えられるくらい泳いでいる、といった程度だったけど(笑)

 母と叔母が来てくれて、ちょうどその時ナースが立ってみましょうって手伝ってくれていたので、頑張って立ってみました。あ~身体が重い。目眩やふらつきはなかった。やっと世間に関われるようになった気がして、ちと嬉しかったな。ついでに病室の中をうろうろと歩いてみた。母たちが、歩けるようになってよかったって喜んでくれた。

 でも、動き始めたとたんにどうもお腹が、いえ、腸が怪しい気配を……。こりゃ、トイレに行かなくちゃ! というわけで、点滴、痛み止め、オシッコの袋をぶら下げ、部屋からでてトイレに行った。一応、ナースが入り口まで付き添ってくれて。あ~よかった、おむつなんかされなくて、と思いました(笑)

 夕食は、五分粥になったのだけど、おかずの魚の煮こごりの匂いが嫌で、お粥と刻んだホウレン草とシーチキンの和え物しか食べれなかった。明日の朝食を三分粥に戻してもらう。

 消灯時間になってしばらくすると、手術の時の後遺症(無理矢理管を入れたので少し傷ついているのだ)なのか、空気が乾燥しているからなのか、喉がいがらっぽくなって咳がしたくてしょうがない。咳が出るとどうなるのかわかりますか? お腹に激痛が走るのだ! コホ、で止まればいいけれど、そうはいかない。くしゃみは抑えられるが、咳は……。はたして眠れるか……。