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翌年の明治23年10月10日二代目校長平山太郎のもとで落成式とともに開校式を開催した。建築に掛かった費用は10万円、財源は県の地方税から8万円。旧藩主細川家から1万円。残りの1万円は県下の篤志家の寄付により賄われている。このことからも地域ぐるみで新しい学校を建設しようとの意気込みが伺える。
敷地面積51,300坪(168,000㎡)、坪あたりの単価25銭、この面積は全国五区の高等中学校では最大規模の広さであった。当時の熊本の交通機関は馬車と徒歩の時代であり黒髪のこの構内には兎やキツネ等々が多数出没していたという状態であった。