遅らせながらの新年会を開催する

後一週間過ぎれば弥生三月である。月日の経つのは早い、早い、今日は遅らせながらのピンポンの新年会を開催する。昨年の末に小島の弥五郎という料理屋さんで忘年会を開催してから既に３ケ月も過ぎた。俺が一人で世話をしていた時代は会員を集めることも大事であった、会員は２４名かいるそうで、そのうち常時練習に出て来るのは１３～４である。

今回の飲み会では本来であれば二月上旬に開催予定であったが、会場の都合が空きがなく遅れに遅れ３週間目に漸く会場が取れたのであり、そのため新年会と銘打っているが遅らせながらになってしまったのである。未だに俺自身はこの木曜会サークルの代表ありそのために開会の挨拶とかしなければならないのだろうから参加するようにしている。

世話人は遊びのピンポンであると割り切って木曜日の練習日にも参加したくない奴は来るなと言って、もちろん飲む会なども参加したくない奴は参加するなと割り切っている方であるので本当に都合がいい。早く言えばこのサークルも勝手風者なものばかりの人間の集まりになってしまっている感じである。

俺自身が世話をしなくなって今年は３年目か、お客さんで参加するのは気楽なものである。この熊本市小島一帯には手ごろな飲み屋と言うか一寸あそこで一杯と言った施設は少ないが、以前に比べて小島一帯の町もお客さんも多くなった感じ町自体も垢抜けしたと言う処である。今回の新年会の開催も３週間も伸びてしまったという事は世人もこの小島の施設を色々利用している証拠である。

小島には明治天皇の行幸でこの小島から上陸された記録があり、明治天皇のお召軍艦龍驤は水深の浅い小島港では入港出来なくボートに乗り移って上陸されたとか、歴史をひも説いて見ると明治の世では熊本への上陸地はこの小島が中心であったのである。

五高の歴史では五高端艇部創立時吉田久太郎をキャップとする一行が佐世保鎮守府から百貫港を経由して江津湖に持ってくるまで、途中の立ち寄った港、港での慰労が百円を超える借金となってしまい、返す当てが無くなったのでそのことを耳にした夏目漱石部長が黙って百円を払い償ってやり辞任したと言うことが喧伝されている。もちろんこの廻漕も佐世保鎮守府より小島港へ来たものであった。