月岡芳年 月百姿
『雨中月』 児嶋高徳
明治二十二年届
児島高徳(こじまたかのり)
南北朝時代の前半期に南朝方として活躍した備前の武将
生没年不詳
国立国会図書館デジタルコレクション 045
元弘の変(1331年) に後醍醐天皇に応じて挙兵
鎌倉幕府に敗れた後醍醐天皇が隠岐へ流されるとき
途中で天皇を奪回しようとしたが 天皇はすでに美作の院の庄に入り
事ならなかったため 行在所に忍び込み庭の桜の木を削って
「天莫空勾践 時非無范蠡」と書きつけ忠誠を誓った。
「天 勾践(こうせん)を空(むな)しゅうするなかれ
ときに范蠡(はんれい)なきにしもあらず」
意味は、「天が古代中国の越王 勾践を見捨てなかったように
范蠡のような忠臣が現れて 必ず帝をお助けする事でしょう」 というもの
このとき流された後醍醐天皇は後に再起し
新田義貞らと鎌倉幕府を滅ぼし天皇親政を実現します
新田義貞は3/23の記事 順序が逆になってしまいました。