オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

月百姿 原野月

2017-04-22 | 月百姿

月岡芳年 月百姿

『原野月』 保昌

明治二十一年印刷

 

藤原保昌(ふじわらのやすまさ)は平安時代中期の官史

天徳2年(958年)~ 長元9年(1036年)9月

藤原南家巨勢磨流 右京大夫・藤原致忠の子

丹後守として赴任する時は和泉式部を伴って下った

 

『宇治拾遺物語』より

国立国会図書館デジタルコレクション 007

 

平安時代中期、袴垂(はかまだれ)という盗賊がいた

この男、十月のころ衣服が欲しくなったので

笛を吹きながらそろりそろりと歩く保昌の衣を奪おうとしたが

隙のなさに圧倒され家まで連れていかれ 綿入れの衣を与えられたという。

 

明治16年(1883)出版の【武者无類外ニ三枚続キ画帖】

藤原保昌月下弄笛図(ふじわらのやすまさ げっかろうてきず)

国立国会図書館デジタルコレクション

ここでは大蘇芳年となっている